ふだんはのんびりくつろいでいる猫ちゃん。
なのに…ピンポーンとチャイムが鳴った瞬間、スタタタタッ!とソファの下へ猛ダッシュ!
「えっ、急にどうしたの!?」と驚いた経験、ありませんか?
今回は、猫が来客を苦手に思う理由と、飼い主としてやさしくできる工夫をご紹介します。
猫の気持ちにそっと寄り添いながら、無理せずできる対策を一緒に考えてみましょう。
猫が「来客」をこわがる理由とは?

猫が人見知りなのは、よく知られていますが、来客となると急に逃げてしまう理由はなんでしょう?
知らない人=“予測不能な存在”
猫は環境の変化や知らない刺激が苦手な動物です。
とくに突然現れる「知らないにおいの人」「知らない声」「いつもと違う雰囲気」は、猫にとってとてもストレスフル。
人間にとっては「ちょっと人が来ただけ」でも、猫にとっては“安全を脅かす事件”に感じているのかもしれません。
チャイムの音がトラウマになっている?
「ピンポン」で一目散に逃げる猫ちゃん、多いですよね。
これは、音が大きくて不快なうえに、嫌なことが続いた経験(例:ピンポン→来客→大きな声や触られる)と結びついてしまっている可能性があります。
つまり、「チャイム=こわいことが始まる合図」と学習してしまっているのです。
実は性格も関係してる?
猫の性格は十猫十色。
社交的で人が大好きな子もいれば、繊細で警戒心が強い子もいます。
とくに、以下のような子は来客が苦手な傾向があります。
- 保護猫などで人に対するトラウマがある
- 子猫時代に人と接する機会が少なかった
- 大きな音やにおいに敏感なタイプ
無理に慣れさせようとせず、「この子のペース」を尊重することが一番大切です。
飼い主にできること【実践編】
では、来客時に猫が安心できるように、わたしたちができることを見ていきましょう。
1. 逃げ場を用意しておく

まずは、猫が安心して隠れられる場所を確保しましょう。
- ソファの下やベッドの下
- キャリーケースやトンネル型のベッド
- クローゼットの中(安全に注意)
「見えないところでじっとしてたいにゃ…」という気持ちを受け止めてあげることで、不安を最小限に抑えられます。
2. 来客に「猫の存在」を伝えておく
猫がこわがりなことを、来客の方にあらかじめ伝えておきましょう。
- 無理に探したり、手を出さないようにお願いする
- 大きな声や動きは控えてもらう
「猫ちゃんいるの?どこどこ?出ておいで〜!」は猫にとってプレッシャーになることも…。
静かにそっとしておくのが一番です。
3. チャイムの音に慣らす工夫も◎
チャイム=怖いという記憶をやわらげるには、少しずつ良い印象に書き換えていく方法もあります。
- チャイム音を録音して、小さな音で流す
- 同時におやつや声かけなど「うれしいこと」をする
- これを少しずつ繰り返して慣らしていく
ただし、無理は禁物!「今日は嫌そうだな」と感じたらすぐ中止してくださいね。
無理に「慣れさせよう」としないで
「人に慣れてほしい」「隠れない子にしたい」と思う気持ち、よくわかります。
でも、猫にとっては「隠れること」も大切な自己防衛。
それが“猫らしさ”でもあり、健やかに生きるための知恵なのです。
だからこそ、飼い主さんができるのは、「無理に引っ張り出す」ことではなく…
- そっと見守ること
- 安心できる環境をつくってあげること
- 来客後にいつも通り接してあげること
これだけで十分なんです。
「また隠れたね〜」で、いいんです。

猫が来客で隠れたとき、がっかりせずに「あら、今日も上手に避難できたね」と声をかけてあげてください。
来客=怖いではなく、「避難しても、あとでちゃんと安心できる」と思ってもらえるように、
日頃の信頼関係が、猫の心の支えになります。
そして、数年後にはそばでのび〜っと寝ている姿を見られるかもしれません。
そんな日を、焦らずのんびり待ちましょう。
おわりに
猫は、自分のペースと安心を大事にする生き物。
来客を苦手に感じるのは、とても自然なことです。
大切なのは、猫の気持ちに「うんうん、わかるよ」と寄り添ってあげること。
それだけで、猫との暮らしはもっともっとやさしくなります。
「ピンポンが鳴ると、いなくなる!?」
その行動の奥には、ちゃんと理由があるんです。
あなたのそばにいるその子が、今日も安心して過ごせますように。

