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聴診器を受ける猫

ずっと元気でいてほしいから— 猫の健康診断、はじめの一歩

投稿者:もふねこ編集部

猫の食事用マット パウ・マット OMOCHI 猫の食事用マット

今日もごろんと寝そべって、のんびりな猫ちゃん。
ごはんもモリモリ食べて、トイレもちゃんとできて、なんだかとっても元気そう。
「この子、健康診断なんてまだ早いかな?」って思っていませんか?

でも実は、“元気なうちにこそ”健康チェックが大切なんです。
今回は、猫の健康診断ってどんなことするの?いつ行けばいいの?といった素朴な疑問におこたえしつつ、
愛猫のための“はじめての健康診断”の一歩を、やさしくご案内します。

獣医さんに診てもらう猫

健康診断って必要なの?

答えはずばり、YES!

猫はとってもがまん強い生き物。
調子が悪くても、ギリギリまで平気な顔をしてしまうことがよくあります。
だからこそ、「元気に見える今」のうちに、体の中のことをチェックしておくことが大切なんです。

🐾 こんなこと、ありませんか?

  • 食欲もあるし、元気そうだけど……ちょっと寝てる時間が長い?
  • トイレの砂の量、なんとなく少なくなってきた?
  • 毛づやが少しだけパサついてる?

これらはすべて、“ほんのりサイン”かもしれません。
病気がはっきり出る前に見つけられるのが、健康診断のいいところなんです。

どのくらいの頻度で受けるの?

年齢や体調にもよりますが、目安はこんな感じ。

猫の年齢健康診断の目安
~6歳くらいまで(成猫)年に1回
7歳以上(シニア猫)年に1〜2回
慢性疾患がある子獣医さんの指示に従って適宜

特に7歳を過ぎたら“年齢に合わせたケア”が必要になる時期
人間でいえば中年期〜シニアに入るころなので、半年に1回のチェックも検討してみましょう。

健康診断では何をするの?

病院によって多少違いはありますが、一般的にはこんな検査が行われます。

✔ 身体検査

目・耳・口・心音・体重・触診などを総合的にチェック。

✔ 血液検査

血球の数値や、腎臓・肝臓の状態など、体の中のコンディションを把握できます。

✔ 尿検査・便検査

腎臓病・膀胱炎・寄生虫・消化器の異常などをチェック。

✔ レントゲン・超音波検査(必要に応じて)

内臓の大きさ・形・しこり・異常な影などを確認。

\ ポイント /
これらを組み合わせて“今の健康状態”を客観的に知ることができるのが、健康診断の大きなメリットです。

診察台で飼い主を見つめる猫

費用はどれくらい?

気になる費用ですが、内容によって幅があります。

  • 基本の健康診断(血液+身体検査):5,000円〜10,000円前後
  • しっかりコース(レントゲンやエコー込み):15,000円〜20,000円ほど

動物病院によっては「健康診断パック」「春の健診キャンペーン」などでお得なプランを用意しているところもあるので、かかりつけの病院に相談してみると安心です

猫にとってストレスじゃないの?

ここ、気になりますよね。
もちろん、知らない場所や採血が苦手な猫ちゃんもいます。

でも、猫の負担を減らすために…

  • 短時間で済ませる工夫
  • キャリーの中で待機できる診察室
  • やさしく話しかけながら行う検査

などをしてくれる病院も増えてきています。

さらに、飼い主さんも…

  • 普段からキャリーに慣れさせておく
  • 当日は好きなおやつや毛布を一緒に持っていく
  • 検査後に「よくがんばったね〜」の声かけをたっぷりと

こうした“ちょっとした工夫”で、猫にとっての負担をグンと減らせます。

健康診断で見つかるかもしれない“気づき”

口の中を見てもらう猫

実際、健康診断で早期に見つかることもあります。

  • 初期の腎臓病(症状が出る前に対策ができる)
  • 歯石の蓄積(将来的な口内トラブルを防げる)
  • 心雑音(心臓のトラブル予防)
  • 尿に潜血(膀胱炎やストレスの兆候)

どれも、元気に見えていても“体の中で進んでいたかもしれないこと”です。
だからこそ、健康診断って未来の安心につながる思いやり
なんですよね。

健康診断の“やさしいスタート”を切るには

「じゃあ、そろそろうちの子も……」と思ったあなたへ。
無理なくはじめるには、こんな準備がおすすめです。

✔ 病院選びは“猫にやさしい”を基準に

猫専用の診察時間があるところや、静かな待合室がある病院だと安心です。

✔ まずは“プチ健診”から

体重チェック+問診+血液検査だけなど、ライトな内容からスタートもOK!

✔ 診察後はたっぷり褒めてあげよう

キャリーを開けたら「おつかれさま」「えらかったね」の言葉と、ごほうびを♪

獣医さんに抱っこされる猫

まとめ:元気な今こそ、未来の安心を

猫は言葉で「どこか変だよ」って伝えられないからこそ、
私たちが“先回りして守ってあげる”ことが大切です。

  • 今は元気でも、健康診断で“気づけること”がある
  • 年1回のチェックが、未来のトラブルを防ぐヒントになる
  • 健康診断は、愛情のかたちのひとつ

ずっと元気でいてほしいから、
小さな一歩を踏み出してみませんか?