猫と目が合ったとき、ふと視線をそらすように「ゆっくりとまばたき」されたことはありませんか?
その瞬間、なんだか心がポカポカと温まるような気持ちになりますよね。
実はこの“ゆっくりまばたき”、猫からの「好きだよ」「安心してるよ」というサインかもしれないんです。
今回は、そんな猫のまばたきに込められた気持ちを、やさしく、そしてちょっぴり科学的に紐解いていきます。

そもそも猫って、目でなにを伝えてるの?
猫は言葉を話さない代わりに、目やしっぽ、耳、ヒゲなどを使って気持ちを表現します。
特に目の動きや瞳孔の開き方は、猫の感情がダイレクトに出る場所。
たとえば…
- じーっと見つめる:緊張、威嚇、または興味
- 目を細める・まばたきをする:リラックス、安心、信頼
つまり、まばたき=敵意がない、あなたを信頼している証というわけなんですね。
ゆっくりまばたき=猫界の「愛してる」
多くの猫好きさんたちの間では、“猫のまばたき”は「愛情表現」として知られています。
科学的な研究でも、猫は信頼している相手に対して、ゆっくりとまばたきをする傾向があることがわかっています。
とくにこんなシーン、思い当たりませんか?
- お気に入りの場所で、うとうとしながらまばたき
- 目が合ったあと、ゆっくり目を閉じてまた開ける
これ、すべて「あなたと一緒にいると安心にゃ」というサインなんです。
こちらから「好きにゃ」って返してみよう!
うれしいことに、猫のまばたきには“お返し”ができます。
やり方はとっても簡単。
- 猫と目を合わせます(にらめっこじゃなく、ふわっとやさしく)
- ゆっくり、まぶたを閉じて、またゆっくり開きます
- 相手の反応を待ちましょう
これを“スロー・ブリンク”と呼びます。
猫がそれに気づいて、まばたきを返してくれたら…
それはもう、お互いに「好きにゃ♡」の気持ちを伝え合えた瞬間です!
どうしてまばたきで気持ちが伝わるの?
猫にとって、目を見開いてじっと見つめることは、敵意や威嚇の表れ。
だからこそ、目を細めたり、まばたきしたりすることは、「安心してるよ」「敵じゃないよ」という平和のメッセージになります。
自然界では、目を閉じる=無防備ということ。
そんな瞬間をあなたに見せてくれるというのは、それだけ信頼されている証なんです。

こんなときの“まばたき”には注意!
ただし、すべてのまばたきが「好きにゃ」のサインとは限りません。
以下のような場合は、別の感情があるかもしれません。
- 頻繁なまばたきや目をこするしぐさ:目の不調やストレス
- 片目だけまばたきしている:目にゴミや異物があるかも
- 涙や目やにが多い:結膜炎などの可能性も
このような場合は、早めに動物病院で診てもらうのがおすすめです。
まばたきだけじゃない!猫の“目”からわかる気持ち
まばたき以外にも、猫の目にはたくさんのヒントが詰まっています。
猫の目のようす | 感情のヒント |
---|---|
瞳孔が大きく開く(黒目がち) | 興奮・恐怖・興味津々 |
じーっと見つめてくる | 警戒、または観察中 |
目を細めてリラックス | 安心、信頼、満足感 |
チラッと視線をそらす | 「構ってほしくないにゃ〜」のサインかも |
こんなふうに、猫の目ってまるで“感情の窓”なんですね。
今日からできる、猫とのまばたきコミュニケーション

猫との絆を深めるには、特別な道具やごちそうがなくても大丈夫。
目を合わせて、やさしくまばたきを返すだけで、
きっと愛猫も「わたしの気持ち、わかってくれたにゃ」と感じてくれるはず。
おうちの猫さんと目が合ったら、ぜひ“スロー・ブリンク”してみてくださいね。
その小さな一瞬に、ふたりだけのやさしい会話が流れているかもしれません。
おわりに:目が合うって、うれしいこと。
猫が目を細めてくれたら、それは信頼の証。
そして、あなたがゆっくりまばたきを返せば、それは愛情のお返し。
今日も、明日も、目を通じてつながるしあわせな時間を楽しんでくださいね。
「好きにゃのサイン」、見逃さないように…!