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ブラッシングされる猫

愛猫が嫌がらないブラッシングの極意

投稿者:もふねこ編集部

猫の食事用マット パウ・マット OMOCHI 猫の食事用マット

〜コツさえつかめば、毛づくろいタイムが癒しの時間に〜

猫の飼い主さんなら誰しも一度は感じたことがあるはず。「ブラッシングしようとすると、うちの子が逃げる…」「怒って噛まれてしまう…」——。でも実は、猫がブラッシングを嫌がるのには理由があるのです。
今回は、猫が心地よく感じてくれる「嫌がらないブラッシングの極意」をご紹介します。

なぜ猫はブラッシングを嫌がるの?

ブラシを見つめる猫

猫は本来、とてもきれい好きな動物。自分の毛づくろいで1日の多くの時間を費やすほどです。それでもブラッシングを嫌がるのは、“人間側のやり方”に原因があることが多いのです。

原因① 力加減が強すぎる

猫の皮膚は人間よりも薄くてデリケート。強い力でブラッシングされると「痛い」「怖い」と感じてしまいます。

原因② タイミングが悪い

猫が眠いときや、ご飯の直後など、落ち着いていない時間にブラッシングされるのはストレスになります。

原因③ 使っているブラシが合っていない

毛質に合っていないブラシは、引っかかったり、静電気が起きたりして不快感のもとになります。

ブラッシングを好きにさせる「極意」

では、どのようにすれば猫がブラッシングを嫌がらなくなるのでしょうか?
答えは、猫の気持ちに寄り添いながら、段階を踏んで慣れさせることです。

1. まずは「ブラシ=怖くない」を覚えさせる

いきなり毛をとかすのではなく、猫の体にブラシを当てるだけの練習から始めましょう。
このとき、無理やり押さえつけたりせず、猫がリラックスしているとき(寝起きなど)に優しく触れることがポイントです。

2. ごほうびを活用する

ブラシを見せたときや、体に当てたあとにおやつを与えることで、「これはいいことが起きる道具なんだ!」と学習してくれます。

3. 好きな場所から始めよう

多くの猫は首の下、あご、背中の中ほどが好きなことが多いです。
逆にお腹やしっぽの先など、敏感な場所は嫌がる子が多いので、そこは無理に触らずに。

4. 「短時間で終わる」が鉄則

猫にとって長時間のブラッシングは苦痛です。最初は5秒〜10秒程度からスタートして、徐々に時間を延ばしましょう。

5. ブラシ選びも超重要

猫の毛質や性格に合ったブラシを選ぶことで、ブラッシングへの苦手意識がぐっと減ります。おすすめのブラシを以下に紹介します。

ブラッシングされる猫

毛質別・おすすめのブラシ

短毛種(アメリカンショートヘア、ロシアンブルーなど)

ラバーブラシがおすすめ。皮膚への刺激も少なく、抜け毛もよく取れます。

中〜長毛種(ペルシャ、メインクーンなど)

ピンブラシ+コームの併用がベター。絡まりをほぐすにはコームが役立ちます。

抜け毛の多い猫(換毛期など)

スリッカーブラシやファーミネータータイプが有効。ただし、使いすぎると肌を傷つける可能性があるので注意。

ブラッシングがもたらす3つのメリット

嫌がらずにブラッシングができるようになると、猫にとっても飼い主にとってもたくさんのメリットがあります。

1. 抜け毛・毛玉対策

毛球症(ヘアボール)の予防にもつながるため、特に長毛種では重要です。

2. スキンシップになる

毎日触れ合うことで、信頼関係が深まり、健康チェックにもなります。

3. ストレスの軽減

猫によっては、ブラッシングそのものがリラクゼーションの時間になります。

注意点:嫌がるそぶりがあったら中止!

ブラッシングされる猫

猫が以下のような反応をしたら、すぐにブラッシングを中止してください。

  • 尻尾をブンブン振る
  • 耳が後ろを向く
  • 低く唸る・シャーと威嚇する
  • 噛む・引っかく

これは「やめて!」のサイン。一度イヤな経験をすると、ブラシを見るだけで逃げるようになることも
その日の機嫌が悪そうなら、潔く諦めることも大切です。

毎日じゃなくてOK。愛猫のペースに合わせて

「毎日やらなきゃ」と思いすぎると、飼い主にも猫にもストレスになります。
短毛種なら週に1〜2回、長毛種でも1日おき程度が目安です。
大切なのは、「嫌がらない」経験を少しずつ積み重ねること。愛猫の気持ちを尊重するのが、最大の極意です。

ブラッシングにからまる猫の毛

まとめ|“気持ちよさ”を共感できる関係に

ブラッシングは、ただ毛をとかすだけの行為ではありません。猫との信頼関係を深め、健康を保つための大切な時間です。
うまくいかないと感じるときは、まず猫の気持ちになってみましょう。
そして焦らず、少しずつ、優しく触れていくことで、きっと「うっとり顔」でブラッシングを受けてくれる日が来るはずです。