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猫に小判

猫にまつわる世界のことわざ10選【あなたはいくつ知ってる?】

投稿者:もふねこ編集部

猫の食事用マット パウ・マット OMOCHI 猫の食事用マット

猫と人との関係は、時代や国境を超えて深いつながりがあります。
その証拠に、世界各国のことわざや慣用句の中にも、猫がたびたび登場します

今回は、そんな猫にまつわる世界のことわざを10個厳選してご紹介します。
猫の性格や習性、人との関係性が見えてくる、ちょっと奥深い「ことわざの世界」を一緒にのぞいてみませんか?

1. 「猫に小判」 – 日本

まずは日本から。
あまりにも有名なこのことわざですが、あらためてその意味を考えると、猫好きとしてはちょっと考えさせられます。

意味:価値がわからない者に貴重なものを与えても無駄である。

猫にとっては小判よりも段ボールの方が魅力的。
価値観の違いを的確に表した表現ともいえるでしょう。

2. 「Curiosity killed the cat(好奇心は猫を殺す)」 – イギリス

ちょっとドキッとするような英語のことわざ。
猫の好奇心旺盛な性格を表したものです。

意味:好奇心が災いを招くことがある。

何にでも首を突っ込みたがる猫。
その行動の先に危険が潜んでいることもある、という警句です。
でも実際には「but satisfaction brought it back(でも満足したならOK)」という続きもあり、ちょっとユーモアを交えた表現でもあります。

高いところを歩く猫

3. 「A cat has nine lives(猫は9つの命を持っている)」 – 欧米全般

ヨーロッパ圏で広く使われていることわざ。
猫がしぶとく生き残るイメージから生まれたものです。

意味:猫は非常に生命力が強い。
高いところから落ちても平然としている猫。
まるで何度死んでも蘇るようなタフさをたとえて使います。

ちなみに国によって命の数が違うこともあり、スペインでは7つの命とも言われます。

4. 「When the cat’s away, the mice will play(猫がいないとネズミが遊ぶ)」 – イギリス

猫はネズミの天敵。
そんな関係性を利用した、ちょっと皮肉なことわざです。

意味:監督者がいないと、部下や子どもは自由に振る舞う。

職場や学校など、誰かの「目」がなくなった時の気の緩みをうまく表しています。
今も日常会話でよく使われる表現です。

5. 「猫をかぶる」 – 日本

3匹でよりそう子猫

日本独自の文化的表現で、現代でもとてもよく使われるフレーズです。

意味:本性を隠して大人しく見せること。

例えば、初対面ではおしとやかだったのに、実はとんでもなく元気な人だった…そんな時に使いますよね。
「猫」のもつ可愛らしさと裏の顔を対比させた日本らしいことわざです。

6. 「猫に鰹節」 – 日本

こちらも日本の伝統的なことわざ。
猫にとって大好物である鰹節を目の前に置くという、非常に危うい状況をたとえたものです。

意味:油断すると危険な状況にあること。

たとえば、お菓子の入った戸棚を子どもが自由に開けられるようにしているようなもの
見えているとどうしても手を出してしまう、そんな欲望を刺激する状態がいかに危険かを表しています。

「魅力的なものほど、慎重な管理が必要」という教訓でもありますね。

7. 「猫の額」 – 日本

額を隠す猫

スペースのなさをたとえる時に、よく使われる日本のことわざです。

意味:とても狭い場所。

「猫の額ほどの庭」というように、小さなものをやわらかく表現したいときに使います。
日本人の謙遜や控えめさがにじむ表現でもあります。

8. 「Even a cat may look at a king(猫でも王様を見ることができる)」 – イギリス

中世から使われてきた古い英語のことわざ。
身分制度の厳しい時代に生まれた自由の象徴としても知られています。

意味:どんなに身分が低くても、王を見てもよい。

小さな猫でも、堂々と王様を見ていいのだ、という含意には、
「誰でも平等な権利を持っている」という民主的な考え方も感じられます。

9. 「猫の手も借りたい」 – 日本

忙しい時の定番ことわざ。
猫が登場することで、より切迫した雰囲気が出るのがこの表現の特徴です。

意味:非常に忙しくて、誰でもいいから手助けしてほしい。

猫の手ではきっと役に立たないとわかっていても、それでも欲しい!
そんな追い詰められた気持ちをユーモラスに伝える表現です。

猫の手

10. 「猫が舌を持っていったの?(Has the cat got your tongue?)」 – アメリカ

誰かが黙っているときに、軽く問いかけるような表現。

意味:どうして何も言わないの?

「言葉を失ってしまったの?」という意味でも使われます。
ちょっと意地悪な言い方にもなり得るので、使う場面には注意が必要ですが、
猫のいたずらっぽさと静けさの両方をうまく表した表現です。

猫が登場することわざには「人間味」がある

こうして見てみると、猫は世界中で愛されるだけでなく、
人間の弱さ・可愛げ・ずる賢さ・ユーモアなどを映す鏡としても登場してきたことがわかります。

ことわざの中の猫たちは、時に厳しく、時におかしく、
人間の本質をそっと教えてくれているようにさえ感じられます

まとめ:あなたはいくつ知っていましたか?

こちらを見上げる長毛種の猫

今回ご紹介した猫にまつわることわざ10選。
いくつご存じでしたか?

  • 日常会話に自然と溶け込んでいる日本の表現
  • 歴史的背景を感じさせる海外のことわざ
  • 猫を通して見えてくる人間模様

猫は文化や言葉の中にも、確かな足跡を残しています。
猫好きなあなたなら、ことわざの背景にも興味が湧いてきたのではないでしょうか?