寒い季節がやってくると、人も猫も「ぬくぬく」に惹かれますよね。
ふわふわのお布団の上、こたつの中、日だまりの窓辺…冬は猫にとってもとっておきの季節になるはず。
でもちょっと待って。
「寒さ」や「乾燥」は、猫の健康に影響を与えることもあるんです。
そこで今回は、猫が安心してあたたかく過ごせる“冬の室内環境”の整え方をご紹介します。
目指すは、ぬくぬく&快適な“猫ハウス”!
今日からできるちょっとした工夫で、猫ちゃんの冬がもっと幸せになりますよ。
エアコンの温度設定、猫にとっての“快適ライン”は?
人間が「ちょっと寒いな」と感じる頃、猫たちもそろそろ冬支度を始めています。
ですが、猫と人とでは“適温”がちょっと違うんです。
猫が快適に感じる室温の目安は 20〜23℃前後。
特に短毛種や子猫、シニア猫は寒さに弱いので、やや高めをキープしてあげると◎。
こんなサインが出ていたら、寒がっているかも?
- いつも以上に丸まって寝ている
- 寝床から出てこない
- エアコンの風が来る場所にぴったり張りついている
そんなときは、エアコンの温度を1〜2℃上げて様子を見てあげてくださいね。

加湿も大切!冬は“乾燥ストレス”にも要注意
エアコンで温まった室内は、実はかなり乾燥しています。
湿度が40%以下になると、人間と同じく猫も喉やお肌(皮膚)に負担がかかってしまいます。
とくに猫は、静電気や被毛のパサつき、涙やけなど乾燥によるトラブルが出やすいんです。
快適な湿度の目安は、45〜60%。
以下のような対策を取り入れてみてください:
- 加湿器を使う(風が直接猫に当たらない位置に)
- 洗濯物の部屋干しを活用
- 濡れタオルをかけたハンガーを室内に吊るすだけでもOK
乾燥対策をしながら、こまめな水分補給も忘れずに♪
あたたかい寝床、ちゃんと用意してる?
猫にとって「お気に入りの寝床」は、冬の生命線ともいえる存在。
でも、ただのふわふわベッドじゃなく、“冷気が入りにくい構造”や“体温が逃げにくい素材”がポイントです。
冬用寝床の工夫ポイント:
- ドーム型や囲いのあるベッドで冷気ブロック
- 厚手のブランケットやボア素材で保温性UP
- 床から少し浮かせた位置に置くと、底冷え対策に◎
日中は日当たりのよい場所に寝床を移動してあげるのも、猫には大人気。
まさに「ひだまりスポット」は冬の特等席です!
こたつ・ヒーター・ホットカーペット…使うときの注意点は?
冬の定番アイテムといえば「こたつ」や「ヒーター類」。
猫たちも大好きですが、使い方にはちょっとした注意が必要です。
こたつの中は酸欠に注意!
猫がこたつに入りっぱなしになってしまうと、低酸素状態になることも。
ときどき中をのぞいて、温度がこもりすぎていないか・寝すぎていないか確認しましょう。
ホットカーペットや電気毛布は、低温やけどに注意!
人が「ちょっとぬるいな」と感じるくらいが、猫にはちょうどいい温度です。
また、長時間同じ場所に寝るとやけどの原因にもなるので、温度は控えめに、自分で移動できるスペースを作ってあげてくださいね。

空気の入れ替えも忘れずに!冬こそ“換気”が大切
「寒いから…」とつい閉めきりがちな冬の室内。
でも、空気がこもることでホコリやウイルス、猫トイレの臭いも滞留してしまいます。
1日に数回、短時間の換気を取り入れることで、猫の健康にも◎。
その際は、猫が寒がらないように別の部屋に移動させてから換気するのがおすすめです。
“ぬくぬく”の中にも、ちょっぴり運動を
冬はどうしても運動量が減りがち。
猫が1日中まったりしていると、体重増加や便秘、筋力低下などの原因にもなります。
そこで、1日5〜10分だけでもおもちゃで遊ぶ時間を意識的に作ってあげましょう。
- じゃらしで上下運動
- 段ボールトンネルで探検遊び
- 高さのあるキャットタワーでジャンプタイム
あたたかい部屋で楽しく体を動かすことも、猫の健康を守る大切な冬習慣です♪
まとめ:猫も飼い主さんも、ぬくぬく冬を楽しもう♪
寒さも乾燥も、ちょっとした工夫で猫にとっての快適な冬になります。
「寒くないかな?」「乾燥してないかな?」と気にかけるその気持ちが、いちばんのぬくもり。
この冬は、
ぬくぬくの部屋 × あたたかな寝床 × やさしいまなざしで、
猫との冬時間をもっと幸せにしていきましょう。

