カサカサと落ち葉が舞い、夜の風がちょっぴり冷たく感じる今日この頃。
今日は10月31日、ハロウィン当日。
街はにぎやかだけれど、おうちの中では、猫たちがいつもと違う空気を感じているかもしれません。
でもちょっと待って。
猫たちには、この夜がどう見えているんでしょう?
オバケや魔女に仮装した人間たちの行列。
家の中ではかぼちゃの明かりが揺れて、いつもと違うにおいがする。
そんな“ハロウィンの夜”、猫が感じている世界を、そっとのぞいてみませんか?

「いつもとちがうにゃ…」猫が感じる空気の変化
人間たちはハロウィンが近づくと、
お部屋を飾ったり、仮装の準備をしたりとワクワクモード。
でも猫にとっては、
「なんだか部屋がいつもと違う」
「知らないにおいがする」
と、少し落ち着かない気持ちになることも。
特に、香りの強いキャンドルやスプレー系の飾りつけは要注意。
猫は人間よりずっと鼻が利くので、ちょっとした変化にも敏感なんです。
「大丈夫にゃ、これは安全にゃの?」
そんなふうに思っているかもしれませんね。
外ではパレード、家の中では仮装大会!?
ハロウィン当日の夜になると、
玄関のチャイムが「ピンポーン♪」と何度も鳴ることがあります。
「だれにゃ!?」
猫にとっては不審者の連続訪問にしか見えません(笑)
しかもやってくるのは、
魔女の帽子をかぶった子どもや、カボチャ頭の人間たち。
猫からすれば、「まさか異世界の生き物が来たのか…?」と思うかもしれません。
仮装した飼い主さんを見て、
思わずフリーズする猫もいたりして…
その光景、実は猫の心に強く残っているかもしれません。
「ボクにも仮装…?それはちょっと…」

最近では、猫にもかわいい仮装グッズがたくさん売られています。
魔女のマント、コウモリの羽、パンプキンハット…。
ついつい着せたくなってしまいますが、
猫にとって「着ること」はちょっとストレスになることも。
特に顔まわりやしっぽを覆うものは避け、
着脱しやすくて、軽く、短時間だけ楽しめるものを選ぶのがベスト。
そしてなにより大切なのは、
猫の「今日はやだにゃ〜」という気持ちを尊重してあげること。
「ちょっと見てくれるだけでじゅうぶんにゃ」って思ってるかもしれませんね。
かぼちゃの香りと、月明かりと…
ハロウィンの夜、いつもよりちょっと特別なおやつを用意するおうちも多いかもしれません。
人間はパンプキンパイやお菓子で盛り上がりますが、猫にはかぼちゃのペーストをほんの少し。
無糖・無塩でペースト状にしたかぼちゃを、
いつものごはんにちょっとだけ混ぜてあげると、秋の香りを楽しめるごちそうに。
そんな夜、窓の外には満月。
猫はそっと月を見上げて、なにかを思っているような表情をするかもしれません。
「にんげんって、今日はなんだか不思議にゃ」
そんなつぶやきが聞こえてきそうです。
猫の目に映る、ちょっぴり不思議な夜

ハロウィンの夜は、
ふだんよりちょっとだけ“非日常”が入り込む日。
猫たちはいつもよりも静かに、
いつもよりもちょっと神経を張り巡らせながら、
私たちの変化を見つめています。
でもそのまなざしは、どこか優しくて、好奇心に満ちていて。
「ボクたち猫にとっても、今日は特別な夜にゃ」
そんなふうに感じているかもしれませんね。
やさしいハロウィンの楽しみ方
猫とハロウィンを楽しむなら、
無理のない範囲で、“猫のペース”を大事にすることがいちばん。
・香りや音の強い装飾は控えめに
・仮装は軽くて短時間、無理強いしない
・いつも通りの落ち着ける場所を確保しておく
・ちょっとだけ特別なごほうびを
このように工夫してあげれば、
猫にとっても、「ちょっぴり不思議で、ちょっぴりうれしい夜」になるはずです。

おわりに:猫と過ごす、やさしい魔法の夜
ハロウィンって、人間にとっては楽しいイベントだけど、
猫にとっては“ちょっと不思議な出来事がたくさん起きる夜”。
だからこそ、ほんの少しの気づかいと、
猫への愛情たっぷりの時間を過ごしてあげてくださいね。
おばけなんてへっちゃらな顔をしながら、
いつもの毛布の中にもぐり込む猫たちの姿は、
どんな魔法よりも、心あたたまるハロウィンの思い出になるでしょう。
「ハロウィンって、なんだか悪くないにゃ」
そう思ってもらえたら、大成功ですね。
 
	

