「うちの猫って、なんとなく右手ばかり使ってる気がする…?」
そんな風に感じたことはありませんか?
実は、猫にも“利き手”があるというのは、近年の研究で明らかになってきています。私たち人間と同じように、猫にも右利き・左利き・両利きが存在していて、それが性格や行動傾向に影響を与えている可能性もあるのです。
この記事では、「猫の利き手の見分け方」や「性格との関係」、「チェックする時の注意点」など、猫好きなら思わず試してみたくなる内容を、わかりやすく解説していきます。
猫にも利き手があるって本当?

イギリスやアイルランドなどの研究機関によって行われた複数の実験で、猫にも利き手が存在するという結果が報告されています。
特に興味深いのが、性別によって利き手の傾向が違うという点。
ただしここで注意したいのが、研究ごとに異なる結論が出ているということ。たとえば──
◆ クイーンズ大学(北アイルランド)の研究(2018年)
- 対象:44匹(オス20・メス24)
- 結果:
- オス猫の多くは右利き
- メス猫の多くは左利き
この研究では、オスとメスで利き手に明確な違いがあるとされ、ホルモンの影響による脳の構造差が関係している可能性があると考察されています。
一方で、別の研究や個人観察レベルでは、
- オス猫に左利きが多い
- 性別による違いは見られない
といった報告も存在します。
つまり…
「オスは右利き」「メスは左利き」とされることが多いが、あくまで“傾向”であり、例外も少なくない。
利き手の有無や方向は、最終的には“個体差”が大きいと理解しておくのが正確のようです。
利き手を知ることでわかる猫の“内面”
「うちの子、右利きだ〜」という話で終わらせるのはもったいない!
猫の利き手は、性格やストレス耐性とも関係しているという説もあるのです。
- 右利きの猫:落ち着きがあり、環境変化に強い傾向
- 左利きの猫:やや慎重派で、警戒心が強い場合がある
- 両利きの猫:柔軟性があり、遊び好きで好奇心旺盛
もちろん個体差はありますが、利き手から猫の“内面”を読み取るヒントになることも。
これを知っておくと、猫との接し方や遊び方の参考にもなるかもしれません。
自宅で簡単!猫の利き手チェック法

では実際に、自宅でできる猫の利き手チェック法をご紹介します。
難しい道具は一切不要。日常の遊びや行動の中で自然に観察できます。
1. おやつを取り出す動作を観察する
コップやガチャポンのカプセルなどにおやつを入れ、
どちらの前足で取り出そうとするかを観察します。
このとき、左右の手の使用頻度を記録しておくと◎
10回以上観察して、どちらかに偏りがあれば、その足が利き手の可能性大!
2. ドアや引き戸を開ける時
猫がドアや引き戸を自力で開けようとする場合、
どちらの手でアクションを起こすかに注目。
意外と癖が出やすく、普段の生活の中で気づける瞬間です。
3. 遊びの中での動作をチェック
猫じゃらしやおもちゃで遊んでいるとき、
最初に手を出す方や、繰り返し使う前足を見てみましょう。
※人間の利き手(あなた)の位置や動かし方に影響されることがあるので、遊びのパターンも変えて確認しましょう。
チェックのポイントと注意点

焦らず、数日間かけて確認しよう
猫の行動はその時の気分や環境によって変わります。
一度だけの観察では判断できないことも多いため、10〜20回以上の観察をおすすめします。
利き手がない猫もいる?
はい、中には明確な利き手が見られない「両利きタイプ」の猫もいます。
これは決しておかしいことではなく、むしろ柔軟な性格の傾向があるとも言われています。
利き手を活かした猫との暮らし方
猫の利き手を知ることで、遊びやトレーニングがもっと楽しく、効果的になることがあります。
右利きの猫には…
右側からのおもちゃアプローチに反応しやすい傾向。
右側にごはん皿やトイレを置くとスムーズに動きやすいことも。
左利きの猫には…
左側からの声かけやタッチに反応が良い場合があります。
警戒心が強めな子も多いので、左側に飼い主のポジションを置くと安心するというケースも。
両利きの猫には…
どちらの側からでも遊びやすい柔軟な子が多いので、
新しい遊びや知育トイにトライしやすいのが魅力。
利き手を知ることで、もっと仲良くなれる

猫の利き手は、「ただのおもしろネタ」ではなく、
その子らしさを理解する大切なヒントでもあります。
観察しているうちに、
「意外と右手ばっかり使ってるね」
「左手でおもちゃ取るの、いつも真剣だな〜」
そんな小さな気づきが、あなたと猫との絆を深めてくれるはずです。
まとめ
- 猫にも右利き・左利き・両利きがある!
- 性別によって利き手に傾向がある(オス=右、メス=左)
- 性格の違いや行動傾向のヒントになることも
- 自宅で簡単にチェックできる方法がたくさん
- 利き手を知ることで、より深い理解と関係性が築ける
あなたの愛猫は、どちらの利き手でしたか?
ぜひ今日から楽しくチェックしてみてくださいね。