猫と暮らしていると、一度は耳にしたことがある「マタタビ」。
マタタビ入りのおもちゃを渡したら、急にゴロゴロ転がり始めたり、顔をスリスリこすりつけたり、まるで別猫のようなテンションになったり……。
そんな姿を見ると、「猫って本当にマタタビが好きなんだなぁ」と思いますよね。
一方で、海外の猫用品を見ているとよく登場するのが「キャットニップ」。
日本ではマタタビが有名ですが、海外ではキャットニップのほうが定番です。
では、この2つはいったい何が違うのでしょうか?
今回は、猫好きさんなら気になる「マタタビとキャットニップの違い」について、わかりやすくご紹介します。
マタタビとキャットニップはそもそも別の植物
まず知っておきたいのは、マタタビとキャットニップは全く別の植物だということです。
マタタビは日本や中国など東アジアに自生する植物です。

一方のキャットニップは、シソ科のハーブの仲間。

見た目も育つ場所も異なります。
それぞれに含まれる成分が猫の嗅覚を刺激し、独特な反応を引き起こします。
簡単にまとめると、
- マタタビ:東アジア原産のつる植物
- キャットニップ:ハーブの一種
- 猫を惹きつける成分が異なる
- 猫の反応も少し違う
という関係です。
「キャットニップは海外版マタタビ」というイメージを持つ方もいますが、実際には別物なんですね。
猫はなぜ夢中になるの?
猫がマタタビやキャットニップに反応するのは、嗅覚が関係しています。
それぞれの植物に含まれる成分を嗅ぐことで、脳の一部が刺激されると考えられています。
すると、
- 頭や体をこすりつける
- ゴロゴロ転がる
- 顔をスリスリする
- よだれを垂らす
- テンションが上がる
といった行動が見られることがあります。
ただし、酔っぱらっているわけではありません。
猫にとっては、心地よい刺激を受けている状態に近いと考えられています。
反応は数分から十数分ほどで落ち着くことがほとんどです。
実はマタタビのほうが反応が強いことが多い
猫用品メーカーや研究報告でも知られていますが、一般的にはマタタビのほうが強く反応する猫が多いとされています。
マタタビを与えると、
「何事!?」
と思うほど激しく転がる猫もいます。
一方でキャットニップは、比較的穏やかな反応になることが多いです。
もちろん個体差はありますが、
- マタタビ:反応が強め
- キャットニップ:比較的マイルド
という傾向があります。
海外ではキャットニップが広く使われていますが、日本の猫にキャットニップを試してみると、
「あれ?思ったより普通だな」
となることもあります。
どちらにも反応しない猫がいる

実はここが面白いポイントです。
猫なら全員が反応するわけではありません。
マタタビもキャットニップも、反応には遺伝的な要素があると考えられています。
そのため、
- マタタビには反応する
- キャットニップには反応しない
- キャットニップだけ好き
- どちらにも興味がない
という猫もいます。
また、生後間もない子猫は反応しにくいことが知られています。
反応がはっきり見られるのは成猫になってからが一般的です。
もし愛猫が無反応でも、決して珍しいことではありません。
マタタビだけじゃない!実は他にもある“猫が好きな植物”
実は猫を惹きつける植物は、マタタビとキャットニップだけではありません。
代表的なものとして、
- キャットミント
- シルバーバイン(マタタビの仲間)
- バレリアン(セイヨウカノコソウ)
などがあります。
海外ではこうした植物を使った猫用おもちゃも人気です。
近年の研究では、猫がこれらの植物に惹かれる理由のひとつとして、虫よけ効果との関係も注目されています。
野生の猫たちは、本能的にこうした植物を利用していた可能性もあるのではないかと考えられているのです。
まだ研究途中の分野ですが、とても興味深い話ですよね。
与えすぎには注意しよう
マタタビもキャットニップも基本的には安全性の高い植物です。
ただし、与えれば与えるほど良いというわけではありません。
頻繁に与えると刺激に慣れてしまい、反応が薄くなることがあります。
また、興奮しすぎてしまう猫もいます。
楽しみとして使うなら、
- 毎日ではなく時々使う
- 少量から試す
- 愛猫の反応を観察する
という使い方がおすすめです。
特にマタタビは反応が強く出ることもあるため、初めての場合は少量から始めると安心です。
猫にも“好み”がある

マタタビとキャットニップを比べると、
「どちらが優れているか」
ではなく、
「どちらがその猫の好みに合うか」
が大切です。
人間にも好きな香りと苦手な香りがあるように、猫にも好みがあります。
マタタビに大興奮する猫もいれば、キャットニップのおもちゃを抱えて離さない猫もいます。
そして、中にはどちらにも全く興味を示さない猫もいます。
それもまた、その子らしい個性です。
もし機会があれば、ぜひ愛猫にマタタビとキャットニップの両方を試してみてください。
もしかすると、
「うちの子、実はキャットニップ派だった!」
という新しい発見があるかもしれませんよ。
ゴロゴロ、スリスリ、くねくね。
そんな愛らしい反応の裏には、猫たちの不思議な嗅覚の世界が広がっているのです。

