カリカリ…と耳のあたりをかく仕草、耳の中がなんだか黒っぽい…
そんなとき、ふと思うのが「猫って、耳掃除したほうがいいの?」という疑問。
人間のように定期的に耳掃除が必要なわけではないけれど、耳の中にトラブルのサインが隠れていることもあるのです。
この記事では、猫ちゃんにとってやさしく、ストレスの少ない耳掃除の方法や、やってはいけない注意点などを、
猫好き目線でわかりやすくお伝えしていきますね。
猫の耳掃除、実は「しないほうがいい」って本当?
じつは、健康な猫は基本的に耳掃除が不要です。
というのも、猫の耳には自然な「自浄作用」があり、ある程度の汚れは自分で外へ排出する力を持っています。
とはいえ、こんなときは要チェック。
- 耳の中に黒いカサカサしたものが見える(耳ダニの可能性も)
- しきりに耳をかく・頭をふる
- 片耳だけ汚れている
- 耳のまわりからにおいがする
このようなサインがある場合は、耳のトラブル(炎症や感染)が起きている可能性も。
まずは耳の様子をやさしく観察して、必要に応じてお手入れしてあげましょう。

おうちでできる!やさしい耳掃除の基本ステップ
1. タイミングは「眠そうなとき」がベスト
猫がリラックスしているとき、たとえば日向ぼっこ後やごはんを食べた後などが耳掃除のチャンス。
無理やり押さえつけると逆効果なので、「ちょっと触っても平気そう」な空気を感じ取ることが大切です。
2. 用意するもの
- 猫用の耳掃除液(動物病院やペットショップで手に入ります)
- コットンまたはガーゼ
- 必要に応じてティッシュやペットシーツ(周囲が汚れないように)
※綿棒はNG! 奥まで突っ込むと、耳の中を傷つけたり、逆に汚れを押し込んでしまうリスクがあります。
3. やさしく、外側だけをふく
耳の中に液を直接入れるのではなく、コットンに染み込ませて拭き取る方法が安心。
耳の「内側のひだ」あたりに軽く当てて、やさしくなでるように拭きましょう。
猫が動いたら、いったん中断してOK。
1回ですべて終わらせなくて大丈夫です。「できたところまで」で十分。
「こんなときは病院へ」— 耳掃除で見つかる異変たち
耳掃除をしていると、「あれ?」と気になることが見えてくることがあります。
たとえば…
- しこりや腫れがある
- 耳の内側が真っ赤になっている
- 掃除してもすぐにまた汚れる
- 黒いかさぶたのようなものがポロポロ出る
これらは耳の病気(外耳炎や耳ダニ、真菌など)の可能性があります。
自宅でのケアでどうにかしようとせず、なるべく早めに動物病院で診てもらいましょう。

よくあるQ&A:耳掃除についてのギモン、解決!
Q. うちの子、すごく嫌がるんだけど…どうしたらいい?
A. まずはスキンシップの延長で触れる練習から。いきなり掃除しようとせず、日々のなでなでタイムで耳のまわりに触れる習慣をつけると、だんだん慣れてきます。
Q. 頻度はどのくらいがいいの?
A. 健康な猫であれば基本的に月1回以下で十分。
耳の中に異変がなければ、「掃除しないこと」も立派なケアなのです。
Q. 猫同士でなめ合ってるけど、耳掃除になってる?
A. 多少の汚れは取れているかもしれませんが、奥の汚れやトラブルの発見には不十分。あくまで補助的なものと考えましょう。
まとめ:耳掃除は「やりすぎず、やさしく」が合言葉
猫の耳掃除は、「なんとなくでやる」ものではなく、
猫のようすをよく観察しながら必要なときだけ行うケアです。
そして、いちばん大事なのは「猫が安心できること」。
急がず、焦らず、やさしく声をかけながら、猫との信頼関係のなかでお手入れできると理想的ですね。
「じっとしててにゃ〜」
そんな声が聞こえてきそうなひとときも、猫とのかけがえのないコミュニケーションの時間。
今日もあなたの猫さんが、すこやかな毎日を過ごせますように。

