大切な家族である猫とできるだけ長く一緒にいたい――これはすべての飼い主さんの共通の願いですよね。しかし、猫の寿命を伸ばすために具体的に何をすればよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、現役の獣医師から教わった、猫の寿命を伸ばすために今すぐ実践できる重要なポイントを詳しく解説していきます。
定期的な健康診断の重要性
猫は自分の体調不良を隠す習性があり、飼い主さんが気付いた時には病気がかなり進行していることも少なくありません。そのため、年に1~2回の定期的な健康診断が非常に重要です。
健康診断では血液検査、尿検査、便検査、超音波検査などを行い、病気を早期に発見し、早期に治療を開始できます。これにより猫の寿命を大きく伸ばすことが可能になります。
食事の質を見直す
猫の健康を保つためには食事の質が大きく関係しています。安価なフードには栄養が偏っていたり、添加物が多い場合があり、それが長期的には猫の体に負担をかけます。
獣医師推奨の総合栄養食を選び、年齢や健康状態に応じたフードを与えることが大切です。また、肥満は多くの病気の原因となるため、適量を守ることも忘れないでください。
ストレスフリーな環境づくり

ストレスは猫の健康に悪影響を与え、寿命を縮める要因になります。特に多頭飼いの場合や、引っ越し・家族構成の変化など、環境の変化に敏感な猫にとっては大きなストレスになります。
猫が安心して暮らせるように、静かなスペースや隠れる場所を作り、ストレスフリーな環境を整えましょう。遊びの時間やブラッシングの時間を設けて、猫とのコミュニケーションを増やすことも効果的です。
適度な運動を習慣化する
猫の運動不足は肥満や関節疾患の原因になり、寿命を縮めるリスクを高めます。特に室内飼いの猫は運動量が不足しがちなので、飼い主さんが積極的に運動させる工夫が必要です。
猫じゃらしを使った遊びやキャットタワーなどを設置して、自然と運動ができるような環境を整えましょう。1日5分でも遊ぶ時間を作るだけで、健康維持に大きく役立ちます。
歯磨きの習慣を身につける
意外と見落としがちですが、歯周病は猫の寿命を短くする大きな要因です。放置すると歯が抜け落ちるだけでなく、口内炎や内臓疾患を引き起こす可能性があります。
毎日でなくてもよいので、週に数回の歯磨きを習慣化しましょう。歯磨きが難しい場合は、歯磨き効果のあるおやつやデンタルケア用品を活用するのもおすすめです。
水分補給を促す工夫をする

猫はもともとあまり水を飲まない動物ですが、腎臓病などのリスクを軽減するためには十分な水分補給が重要です。
水飲み場を複数設置したり、流れる水を好む猫には循環式の給水器を利用したりと、水を飲む環境を整えることで自然と水分摂取量を増やすことができます。
室内飼いを徹底する
外に出る猫は交通事故や感染症、他の動物とのトラブルなど、さまざまなリスクにさらされています。寿命を伸ばしたいのであれば、完全な室内飼いを徹底することが重要です。
室内でも十分に楽しめる環境を作り、外に出たがらないような工夫をすると、猫は安全で快適な生活を送ることができます。
高齢期のケアを意識する
猫も人間と同じで、年齢とともに必要なケアが変わります。特に7歳以上の猫はシニア期に入りますので、より細かな健康管理が必要になります。
シニア猫用のフードやサプリメント、寝心地の良い寝具を揃えるなど、年齢に応じた生活環境を整えることが大切です。
まとめ
猫の寿命を伸ばすためには、特別なことをする必要はありません。毎日の小さなケアの積み重ねが大きな差を生みます。獣医師が推奨する方法を実践して、愛猫と末永く健康で幸せな毎日を送りましょう。