ふわふわで思わず触れたくなる長毛猫さん。やわらかくて美しい被毛は魅力たっぷりですが、一緒に暮らしているとどうしても気になってくるのが“毛玉”ですよね。
「ちゃんとブラッシングしてるのに、またできてる…」
そんな経験、きっと一度はあるのではないでしょうか。
実は毛玉って、ただブラッシングをしていれば防げるものではありません。ほんの少しのコツや考え方で、できやすさが大きく変わることもあるんです。
今回は、長毛猫と暮らすうえで知っておきたい“毛玉をつくらないためのブラッシング術”を、やさしくお伝えしていきます。
毛玉ってどうしてできるの?
毛玉は、抜け毛やもつれた毛が絡まり合って固まったものです。
長毛種は毛が長くて細く、重なりやすい構造をしているため、どうしても絡まりやすくなります。
さらに、こんな条件が重なると毛玉はできやすくなります。
- 抜け毛が増える換毛期
- 脇の下やお腹など、こすれやすい場所
- 湿気や皮脂で毛がまとまりやすい状態
- 自分で毛づくろいしにくい部位
つまり、「ブラッシングしている=毛玉ができない」ではないということなんです。
“やってるのにできる”人の共通点

しっかりお手入れしているのに毛玉ができる場合、見直したいポイントがあります。
よくあるのがこちらです。
- 表面だけをなでるようにとかしている
- 嫌がるから短時間で終わらせている
- 同じ場所ばかりケアしている
- 毛の流れを無視して強くとかしている
特に大事なのは、内側の毛(アンダーコート)に届いているかどうかです。
長毛猫は、外側のふわっとした毛の下に細かい毛が密集しています。この内側がもつれていると、見えないところで毛玉が育ってしまうんですね。
毛玉をつくらないブラッシングのコツ
ここからが本題です。今日からすぐにできるコツをまとめました。
- 毛を分けながらとかす
いきなり表面をとかすのではなく、指で軽く分けて内側から少しずつケアします。 - 根元からやさしくほぐす
毛先だけ整えても不十分。根元のもつれをほどく意識が大切です。 - 毛玉ができやすい場所を優先する
脇の下、お腹、後ろ足の内側は要チェック。毎回少しでも触れる習慣がポイントです。 - 短時間をこまめに行う
一度に全部やろうとせず、1回1〜2分を積み重ねるほうが効果的です。 - 引っかかったら無理しない
引っ張ると痛みにつながります。指でやさしくほぐすことを優先しましょう。
この中でも特に重要なのは、“見えない部分まで届いているか”という意識です。
ブラシ選びは“相性”がいちばん大事
ブラシも、実は毛玉対策に大きく関わります。
長毛猫には、目的に応じた使い分けが理想です。
- スリッカーブラシ:細かいもつれをほぐす
- コーム:仕上げとチェック
- ピンブラシ:表面の整え
ただし一番大切なのは、猫が受け入れてくれるかどうかです。
「このブラシなら大丈夫」というものがあるなら、それはとても大事なヒントです。
無理に新しいものを使うよりも、その子に合った道具を軸にすることが、結果的に毛玉予防につながります。

ブラッシングが苦手な子との付き合い方
ブラッシング嫌いな子にとって、お手入れはちょっとしたストレスになりがちです。
だからこそ大切なのは、
“完璧にやること”より、“嫌な時間にしないこと”です。
こんな工夫がおすすめです。
- リラックスしているタイミングを選ぶ
- 終わったあとにごほうびをあげる
- 触られるのが好きな場所から始める
- 嫌がる前にやめる
「今日はここまででいいにゃ」
そんな余裕が、次のブラッシングをラクにしてくれます。
どうしても毛玉ができてしまったら
どれだけ気をつけていても、毛玉ができてしまうことはあります。
そんなときは、
- 小さいうちにやさしくほぐす
- 無理ならカットする(皮膚を傷つけないよう注意)
- 大きい場合は動物病院に相談する
といった対応が基本です。
無理に引っ張るのは絶対にNG。痛みや皮膚トラブルの原因になります。

毛玉ケアは“やさしい習慣”で変わる
毛玉は、長毛猫と暮らす以上どうしてもゼロにはできません。
でも、減らすことはできます。
それは特別なテクニックではなく、
- こまめなケア
- 無理をしないこと
- 猫の気持ちに寄り添うこと
こうした積み重ねで変わっていきます。
「またできちゃった」ではなく、
「前より減ってるかも」と思えたら、それはしっかり前進しています。
ふわふわの毛並みを守る時間が、猫にとっても心地よいひとときになりますように。
今日も、やさしくひと撫でから始めてみてくださいね。

