おうちの猫ちゃんと毎日遊んでいますか?
じゃらしを振って追いかけっこ、ボールでサッカー、トンネルくぐりで大はしゃぎ!…なんてシーン、見ているだけで幸せになりますよね。
でもちょっと待って。
猫ちゃんがあなたの「手」にじゃれついてくること、ありませんか?
それ、実はあとあとトラブルになっちゃうかも…!?
この記事では、猫が“手で遊ぶクセ”をつけてしまうリスクと、猫も人もハッピーになれる正しい遊び方のコツをご紹介します。
猫が「手で遊ぶ」とどうなるの?

噛みつきやひっかき癖の原因に…
子猫時代、「かわいい〜!」とついつい素手でじゃれあった経験、ありませんか?
でもこれ、猫の視点で見ると 「手=獲物」 になってしまうことがあるんです。
その結果…
- 本気噛みや引っかきが習慣化
- 成猫になってからも人の手に攻撃的になる
- 来客の手にもじゃれたり、怖がらせてしまう
などなど、人間にとって困った行動につながりやすくなってしまうのです。
「甘噛み」だったのに…?
「うちの子は甘噛みだから大丈夫!」という声もありますが、油断は禁物。
猫にとっての“甘噛み”は、本気になる寸前のプレイモード。
興奮すると加減がきかなくなって、ある日突然“ガブッ”と流血…なんてことも。
猫が“手”で遊びたがる理由とは?
「そもそも、なんでうちの子、手にばっかり反応するの?」
猫が手を狙うのには、いくつかの理由があります。
1. 小さくて動くから「獲物」に見える
指先って、ちょこちょこ動かしますよね。
猫にとっては、まさに小動物の動きにそっくり。
「これ、ネズミにゃ!?」「ハンティングタイムだにゃ!」となってしまうのです。
2. 手で遊ぶクセがついてしまった
飼い主さんが意図せず “手で遊ぶことをOKにしてしまった”場合もあります。
- 子猫の頃にじゃれていた
- じゃらしが手元になくて、つい手でちょっかいを出した
- 手をフリフリして遊ばせていた
こうした遊び方が繰り返されると、猫は「手=遊び道具」と覚えてしまいます。

じゃあ、猫とはどう遊べばいいの?
1. おもちゃは“人の手”と“猫の口”の間に!
遊びの基本は、「猫の口が人の手に届かない距離感」です。
具体的には…
- 釣り竿タイプの猫じゃらしを使う
- 長いひも付きのぬいぐるみ
- スティックタイプのふわふわボール
などを使って、手は“遠隔操作”の立ち位置をキープしましょう。
2. 手を動かさず、道具でリード
たとえば…
- 指をくねくね動かして誘う→❌NG
- 猫じゃらしで左右にスライド→⭕OK
猫は動くものを追いかける本能がありますが、それはおもちゃで満たしてあげましょう。
3. 遊び終わったら“獲物”を仕留めさせてあげる
最後は捕まえさせてあげると、猫も大満足。
達成感があると「また遊びたい!」という意欲も高まります。
もし“手で遊ぶクセ”がついてしまったら?

「うちの子、もうすでに手にじゃれてくるんだけど…」
そんなときは、次の対策を試してみてください。
●無反応でやり過ごす
手にじゃれついてきても「無言で動かさず離れる」のがポイント。
大声で叱ると逆に興奮してしまうこともあるので注意です。
●すぐにおもちゃでリダイレクト
猫が噛んできたら、「これで遊ぼうね」と
すかさずおもちゃを登場させましょう。
「手よりおもちゃのほうが楽しい!」という経験を重ねてあげるのがコツです。
●繰り返しで自然と学ぶ
1度や2度で行動が変わるわけではありません。
でも、一貫した対応をくり返すことで、
猫ちゃんも少しずつ「手=遊びじゃない」と学んでいきます。
おすすめのおもちゃ&工夫
- 猫じゃらし:羽タイプ、ねずみ型など種類豊富
- 自動で動くおもちゃ:飼い主さんが手を出さずに遊べる
- ダンボール迷路やトンネル:運動不足解消にも◎
- おやつポーチ:遊びのごほうびで満足度UP
ときには複数のおもちゃをローテーションして、「飽きさせない工夫」も大切です。
まとめ:手は“愛情の手”、遊びは“おもちゃ”で!
猫とのふれあいは、かけがえのない時間。
だからこそ、手は「なでなで」「ごはん」「安心」の手であってほしいですよね。
手で遊ぶクセは、ちょっとした工夫で防げます。
猫ちゃんも飼い主さんも安心して楽しめる遊び方、今日から取り入れてみませんか?
「その手、オモチャじゃないにゃ!」
—猫ちゃんからのやさしいメッセージ、受け取ってくれたら嬉しいです。

