猫好きさんなら、一度は見たことがあるはず。
ふと見ると、猫のおててが…ない!?
前足を身体の下にすっぽりしまいこんだ、あの「おててないない」ポーズ。
ちんまり座る姿に「何その反則級のかわいさ…!」と、思わず声がもれる人も多いのではないでしょうか?
でもこのポーズ、ただの“かわいいだけ”じゃないんです。
猫の気分や体調が表れているサインでもあるのです。
今回は、そんな“おててないない”について、
いつ起こるのか?
どんな気持ちなのか?
注意すべきサインはあるのか?
など、じっくり解説していきます。

おててないないってどんなポーズ?
「おててないない」とは、前足を身体の下にしまいこむように座っている姿のこと。
まるで手が消えたように見えるので、SNSでもよく話題になりますよね。
英語では「cat loaf(猫パン)」とも呼ばれ、パンのようにふっくらしたシルエットが人気です。
このポーズにはバリエーションもあり、
- 完全に両手をしまった「完璧ないない型」
- 片方だけちょこんと出てる「半分ないない型」
- おててが交差してる「腕組み型」
…などなど。うちの子はどのタイプ?と見比べるのも楽しみのひとつですね。

おててないないが起こるタイミングは?
1. リラックスしているとき
もっとも多いのがこれ。
猫が落ち着いて、警戒心が薄れているときによく見られます。
「ここは安心できるにゃ〜」という気持ちの表れとも言えます。
とくに、日なたやお気に入りのクッションの上など、
暖かくて柔らかい場所で見せてくれることが多いでしょう。
2. ちょっと肌寒いとき
猫は寒さが苦手な生きもの。
前足をしまうことで、体温の放出を防ぐ効果もあります。
人間でいう「腕を組んで縮こまる」ような感覚に近いのかもしれません。
秋〜冬や、エアコンで冷えた部屋では、特に“ないない率”がアップします!
3. 様子見中の「ちょい休憩」
完全に寝るわけでもなく、ただ座っているだけでもない…。
そんな「いつでも動ける休憩モード」でも、このポーズがよく見られます。
背筋をピンと伸ばして、でも前足は収納。
軽いスリープ状態みたいなものですね。
実は“ちょっと気をつけたい”ないないもある?
基本的には“おててないない”は安心のサインですが、
場合によっては注意が必要なケースもあります。
1. 痛みやケガで手を出したくないとき
- 「片手だけずっとしまったまま」
- 「歩くときに足をかばっている」
- 「さわろうとすると嫌がる」
こんな様子が見られたら、ケガや痛みのサインかもしれません。
普段との違いに気づいたら、無理に触らず、動物病院に相談するのがベストです。
2. 体が冷えすぎているとき
寒さ対策で“ないない”しているうちに、低体温になってしまうことも…。
特にシニア猫や子猫は体温調節が苦手なので、
- 部屋の温度が低すぎないか
- クッションや毛布を置いているか
など、冬場の環境チェックも大切です。
撮影チャンスは“そっと”近づいて!
「おててないない〜!!」とテンションが上がってしまう気持ち、よくわかります。
でも、大きな声や急な動きでびっくりさせると、ポーズ解除なんてことも。
そ〜っと近づいて、
できればズーム機能や望遠レンズで撮影すると、
ふんわり自然体の1枚が撮れますよ。
うちの子は“ないない”中、耳だけこちらに向けてて、
「見てるのはわかってるにゃ」って感じが、もう…たまらんのです。
「うちの子、してくれない…?」それも性格です
猫によっては、あまりこのポーズをしない子もいます。
- 骨格の違い(手足が長い子はやや苦手)
- 床の硬さが苦手
- 体が暑がりタイプ
- 神経質で常に警戒モード
などが理由かもしれません。
“しない=リラックスしていない”というわけではないので、
その子なりの「安心ポーズ」を見つけてあげると◎です。
まとめ:おててないないは、猫からの「今、ごきげんにゃ」サイン

“おててないない”は、猫がリラックスしている証拠。
ちょこんと小さくまとまった姿は、見ているだけで幸せな気分になりますよね。
でも、そこには
気温や環境、体調といった繊細なサインも隠れていることを、
ぜひ知っておいてほしいのです。
「かわいい!」の先にある、猫の心の声。
それを感じ取れるようになると、もっと深く猫との絆が深まります。
今日もそっと、おててないない中の猫をながめながら、
「しあわせだなぁ」と思えるひとときを過ごしましょう。

