猫って、あんまり鳴かないときもあるけれど、
それでも私たちに何かを伝えてくれているような気がする…
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実は、猫は「しっぽ」でいろんな感情を伝えてくれているんです。
ふりふり、ピンッ、ブンブン…その動きはまるで、小さな会話のよう。
今回は、猫がしっぽで伝える“気持ちのサイン”を
やさしく楽しく読み解きながら、ふれあいのヒントをお届けします!

「しっぽでおしゃべり」って、ほんとにあるの?
猫のしっぽって、よく動きますよね。
ふだんは無言なのに、しっぽだけはピクピク、ブンブン…。
あれ、実は全部“気持ちの表れ”なんです。
猫は犬のように尻尾で感情を爆発させるタイプではありませんが、
とても繊細に感情を伝えてくれるツールとして使っているんですよ。
たとえば…
- ごきげんなときは、ピーンと立ててトコトコ歩く
- イライラしているときは、バンバン床をたたくように振る
- ドアの前でしっぽをふわっと立てるときは、「あけて〜」の合図
こんなふうに、猫のしっぽは“声なき会話”の道具なんです。
しっぽで伝える気持ちいろいろ
🐾 ピンと立てる →「こんにちは」「うれしいにゃ!」
しっぽをまっすぐ上にピン!
これは猫界での「友好的なあいさつ」。
飼い主さんの顔を見て、しっぽを立てながら近づいてきたときは、
「会えてうれしいにゃ!」「おかえり〜!」って言ってくれてるサインです。
ふわっとしっぽの先をくるんと曲げている子もいますよね。
それもまた、安心している証拠です。

🐾 ゆら〜り揺らす →「なんとなくごきげん」
しっぽをゆっくり左右にふるふると揺らしているときは、
リラックスモードかつちょっと気になることがあるとき。
たとえば……
- まどろみながら、音に反応して揺らす
- 遊びながら、タイミングをうかがっている
いわば、「うーん、今ちょっと考え中にゃ」みたいな状態。
この時のしっぽは心のリズムメーターみたいなものです。
🐾 ブンブン振る →「ちょっとイライラしてるかも!」
しっぽを強く左右に振っているときは、
興奮している or ちょっぴりご機嫌ななめかもしれません。
- 撫でられてたのに突然ブンブン!
- ごはんを待っててイライラ
- 見知らぬ猫が近くにいたとき
これは「やめてにゃ」「今はやだにゃ」のサインかも。
ムリに続けず、少し距離を取って見守るのが正解です。
🐾 しっぽをくるんと巻く →「安心してます♪」
前足にしっぽをくるんとかけて、じーっとしている姿…
たまりませんよね。
これは猫が心地よさを感じてリラックスしているときのポーズです。
- 窓辺でのんびり外を眺めながら
- 飼い主のそばでウトウトしながら
そんなときのしっぽは、「ここは安心できる場所にゃ」という無言のメッセージ。

🐾 しっぽをパタンパタン →「構ってくれないの?」
寝転がりながら、しっぽだけを“パタン、パタン…”とゆっくり打ちつける。
これ、甘えたい気持ちや少しだけ不満を持っているときによく見られる行動です。
「ちょっと〜、気づいてにゃ?」
「さっきから、構ってないにゃ?」
そんなささやかなアピールかもしれません。
ふれあいのヒント:しっぽを見れば気持ちがわかる!
猫のしっぽをよ〜く観察していると、
そのときの気持ちにぴったり寄り添えるようになります。
✔ 声をかけるタイミングも◎
しっぽがピンッ!となったときに「○○ちゃん、おかえり〜」と声をかけてあげると、
“気持ちが通じ合ってる”と感じてくれることも。
✔ 撫でる場所を見極めやすくなる
しっぽをバンバン振っているときは撫でない方がベター。
逆に、しっぽがくるんと落ち着いていたらリラックスOKサインです。
✔ 写真や動画の“しっぽチェック”もおすすめ
普段撮ってる愛猫の写真、しっぽまで見てみてください。
実はそのときの「気持ち」がちゃっかり写ってるかも…?

実際にあった“しっぽ会話”のエピソード
- 「名前を呼ぶとしっぽだけピクッ」
→ 「返事してくれた!」と感動した飼い主さん、多数! - 「ソファに座った瞬間、ピンとしっぽ立てて寄ってきた」
→ これって、「今が甘えチャンスにゃ!」という合図かも? - 「寝てるとき、話しかけたらしっぽで2回ポンポン」
→ 無言のお返事に、こっちまでキュン…♡
まとめ:「しっぽ」は猫からのメッセージ
猫はたくさんしゃべらなくても、
そのしっぽで小さな声を届けてくれています。
- ピンと立って「うれしいよ!」
- ブンブン振って「今はやめて〜」
- ゆらゆら揺れて「気になるにゃ」
- くるんと巻いて「ここが好き」
…そんな気持ちのやりとりを、
今日からもっと見つけてあげませんか?
しっぽを見るたびに、猫とのふれあいがもっとやさしく、あたたかくなることでしょう。

