猫と暮らしていると、「この子の性格ってどんなタイプなんだろう?」と考えることはよくありますよね。
そんなとき、ふと気になるのが“血液型”。
人間のように「A型っぽいね」なんて会話はあまりしないけれど、実は猫にもちゃんと血液型があること、ご存じでしょうか。
しかもこの血液型、ただの雑学ではなく、いざというときにとても重要な意味を持つ情報でもあるのです。
今回は、猫の血液型の種類や決まり方、そして知っておきたいポイントを、やさしく整理していきます。
猫の血液型は3種類ある
まず結論からお伝えすると、猫の血液型は主に次の3つです。
- A型
- B型
- AB型
人間と似ているようで、実は少し違います。
人間にあるO型は、猫には存在しません。
そして特徴的なのが、A型が圧倒的に多いという点です。
日本では、ほとんどの猫がA型だといわれています。
一方で、B型やAB型はやや珍しく、特にAB型はかなり少数です。
ただし、これは品種によっても変わるため、見た目だけで判断することはできません。

血液型はどうやって決まるの?
猫の血液型は、生まれたときに遺伝で決まります。
親猫から受け継ぐ遺伝子の組み合わせによって、A型・B型・AB型のどれになるかが決まる仕組みです。
少しだけ整理すると、こんな特徴があります。
- A型の遺伝子は優性(出やすい)
- B型の遺伝子は劣性(隠れやすい)
- AB型は特殊なタイプ
そのため、A型の猫が多いのは遺伝的に自然なことといえます。
ただし、親の組み合わせによってはB型の子猫が生まれることもありますし、AB型になるケースもあります。
つまり、見た目や性格ではまったく判断できないというのがポイントです。
血液型は見た目ではわからない
「この子はおっとりしてるからA型っぽい」
そんなふうに感じることがあっても、実際の血液型とは関係ありません。
猫の血液型は、
外見・毛色・性格などから推測することはできません
完全に遺伝で決まるため、正確に知るには検査が必要になります。
どうやって血液型を調べるの?
猫の血液型を知る方法はシンプルです。
動物病院で行う「血液検査」によって判明します。
検査自体は比較的短時間で終わることが多く、
採血によってA・B・ABのどれかがわかります。
ただし、日常生活で必ずしも必要というわけではありません。
では、どんなときに知っておいたほうがいいのでしょうか。
知っておくと安心な理由

猫の血液型が重要になるのは、主に次のような場面です。
- 輸血が必要になったとき
- 繁殖(子猫が生まれるとき)
特に大切なのが、輸血です。
血液型が合わないとどうなるの?
猫の場合、血液型が合わない輸血はとても危険です。
例えば、B型の猫にA型の血液を輸血すると、強い拒絶反応が起きることがあります。
これは、猫がもともと持っている抗体の影響によるものです。
そのため、輸血の際には必ず血液型を確認し、
適合する血液を使う必要があります。
この点は犬よりもシビアで、
「知らなかった」では済まないケースもあるため、知識として持っておく価値があります。
子猫にも関係する血液型の話
もうひとつ見逃せないのが、繁殖に関わるケースです。
B型の母猫とA型(またはAB型)の子猫が生まれた場合、
「新生子溶血」という現象が起こることがあります。
これは、母猫の初乳に含まれる抗体が子猫の赤血球を壊してしまう状態です。
すべてのケースで起こるわけではありませんが、
血液型の組み合わせによっては注意が必要とされています。
一般の飼い主様が日常で気にする機会は少ないですが、
知識として知っておくと安心です。

血液型は今すぐ知らなくてもいい?
結論として、普段の生活では、
必ずしも今すぐ調べる必要はありません。
ただし、
- 持病がある
- 手術の予定がある
- 万が一に備えておきたい
こうした場合には、事前に調べておくと安心です。
特に高齢になってくると医療の機会も増えるため、
タイミングを見て検査を検討するのもひとつの選択です。
「知らない」を「安心」に変える知識
猫の血液型は、普段あまり意識しない情報かもしれません。
ですが、
いざというときに役立つ“静かな備え”でもあります。
普段は元気に過ごしているからこそ、
こうした基礎知識をゆるやかに知っておくことが、安心につながっていきます。
「うちの子は何型なんだろう?」
そんなふとした疑問が、これからの暮らしを少しだけ心強くしてくれるかもしれません。
無理に急ぐ必要はありませんが、
機会があれば一度、獣医さんに相談してみるのも良いですね。

