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女性になでられてる黒猫

『平安貴族も猫好きだった!?』— 宮中にいた猫たちの記録

投稿者:もふねこ編集部

猫の食事用マット パウ・マット OMOCHI 猫の食事用マット

ふだん、私たちのそばでのんびりと過ごしている猫たち。
ソファで丸くなったり、気まぐれに甘えてきたり…その姿に癒される日々を送っている方も多いのではないでしょうか。

でも実は――
そんな猫たちとの暮らし、1000年以上も前の平安時代からすでに始まっていたとしたら、ちょっと驚きませんか?

しかもその舞台は、あの優雅で華やかな宮中の世界。
そう、平安貴族たちも“かなりの猫好き”だったことが、しっかり記録として残っているのです。

今回は、史実に基づいて「宮中にいた猫たち」と「当時の人々の関わり方」をやさしくのぞいてみましょう。

猫と人の関係の歴史、ちょっとだけさかのぼってみませんか?

女性に抱っこされてる猫

平安時代に猫はいたの?— 答えは「はい、しかも貴重な存在でした」

まず気になるのは、「そもそも平安時代に猫っていたの?」という点ですよね。

結論から言うと、猫はすでに日本に存在しており、しかもかなり大切に扱われていました。

猫が日本に伝わったのは、奈良時代〜平安時代初期と考えられており、中国から仏教経典を守る目的で連れてこられたとされています。
というのも、経典は紙でできているため、ネズミにかじられてしまうリスクがあったからです。

つまり猫は当初、“ネズミ対策の守り役”という重要な役割を持っていた存在でした。

ただし当時の猫は、今のようにどこにでもいるわけではありません。
非常に数が少なく、主に貴族や宮中で飼われる“特別な動物”だったのです。

宮中の猫はどんな存在だったの?— ペット以上の扱いも

平安時代の猫は、単なる実用動物にとどまりませんでした。

むしろ宮中では、
“愛でる存在”として、大切に育てられていた記録が残っています。

特に有名なのが、天皇と猫の関係です。

平安時代の天皇のひとりである宇多天皇は、自身の日記の中で猫について触れています。
そこには、猫の様子や魅力が細かく記されており、猫に対する深い愛情が伝わってくる内容となっています。

しかもその猫、なんと――
黒猫で、非常に美しいと絶賛されていたのです。

ここで注目したいのは、当時すでに
猫の見た目やしぐさを楽しむ“観賞的な価値”が認識されていたという点。

つまり平安の宮中では、猫はただの役割持ちではなく、
“癒しや美しさを与えてくれる存在”として愛されていたのです。

リード付き!?平安猫のちょっと意外な飼われ方

さらに面白いのが、当時の猫の飼い方です。

実は平安時代の猫、
自由に歩き回っていたわけではなく、紐(ひも)でつながれていた記録があります。

現代の感覚だとちょっと意外ですよね。

これは猫がとても貴重だったため、逃げてしまわないようにする目的や、
外で危険にさらされないよう守る意味もあったと考えられています。

また、猫に名前をつけていた可能性もあり、
個体としてしっかり認識されていた存在だったことがうかがえます。

今でいう「大切な家族」のような感覚、
実はこの時代にもすでに芽生えていたのかもしれません。

男性になでられてる猫

文学の中にも登場!猫は“身近な存在”だった

平安時代といえば、文学が大きく花開いた時代でもあります。

その代表ともいえる作品のひとつが、
女性作家である紫式部による『源氏物語』です。

この作品の中にも、猫が登場する場面があります。

あるシーンでは、猫が御簾(みす)を押し上げたことがきっかけで、
人物同士が出会うという展開が描かれています。

ここで重要なのは、
猫が自然に物語に登場するほど、日常の中に存在していたという点。

つまり猫は、宮中において
“特別だけど、しっかり生活に溶け込んでいた存在”だったのです。

また、『枕草子』で知られる清少納言の時代にも、
動物へのまなざしや観察眼が重視されていたことから、
猫のしぐさや存在感も、日々の美意識の一部だった可能性が高いと考えられます。

今と変わらない?猫に感じていた“かわいさ”

ここまで見てくると、ひとつ気づくことがあります。

それは――
平安時代の人たちも、猫を「かわいい」と感じていた可能性が高いということ。

記録に残された猫の描写には、

  • 毛並みの美しさ
  • 落ち着いた動き
  • 気品ある雰囲気

といったポイントが多く見られます。

これって、今の私たちが感じている魅力と、ほとんど同じですよね。

つまり猫は、時代を超えて
人の心をやわらかくしてくれる存在であり続けているのです。

平安の猫から学べること

女性に見つめられてる猫

最後に、当時の猫との関係から見えてくることを整理してみましょう。

  • 猫はもともと「守るため」に連れてこられた存在だった
  • 数が少なく、貴族のもとで大切に飼われていた
  • 宮中では観賞や癒しの対象としても愛されていた
  • 文学にも登場し、生活にしっかり溶け込んでいた

こうして見ると、猫は昔からずっと
人のそばで“役割”と“癒し”の両方を担ってきた存在だったことがわかります。

1000年たっても変わらない、猫との距離感

平安時代の宮中で大切にされていた猫たち。
そして、今あなたのそばにいる猫。

暮らしの形や環境は大きく変わりましたが、
猫と人との“ちょうどいい距離感”は、実はあまり変わっていないのかもしれません。

気まぐれだけど、そっと寄り添ってくれる。
自由だけど、ちゃんとそばにいてくれる。

そんな猫たちと過ごす時間は、
もしかすると平安の人々にとっても、同じように特別なものだったのでしょう。

今、ふと隣でくつろいでいるその姿も――
1000年前の宮中と、どこかでつながっているのかもしれませんね。