「えっ、その耳どうなってるの?」
キンカローを初めて見た人の多くが、思わず二度見してしまいます。くるんと丸くカールした耳に、ちょっぴり短い足。まるでぬいぐるみのような姿に、心をわしづかみにされる方も少なくありません。
でも実は、キンカローは“見た目だけ”で語るにはもったいない猫種。そのやさしい性格や誤解されやすい耳の特徴、まだ新しい猫種だからこそ知っておきたい大切なポイントがたくさんあります。
今回は、そんなキンカローの不思議でやさしい個性を、もふねこ目線でやさしく解きほぐしていきます。
キンカローってどんな猫?
キンカローは、比較的新しい猫種です。
誕生は1990年代、アメリカで計画的にブリーディングされました。
特徴はとてもわかりやすく、
- 耳が後ろにくるんとカールしている
- 足がやや短め
- 体つきは丸みがあってコンパクト
この独特な見た目は、
アメリカンカール × マンチカン
という組み合わせから生まれています。
つまりキンカローは、
「カール耳」と「短い足」という、2つの個性を受け継いだ猫なのです。
その耳、どうなってるの?

キンカロー最大のチャームポイントといえば、やはり耳。
アメリカンカール譲りの“くるん耳”
キンカローの耳は、生まれたときはまっすぐ。
生後数日〜数週間で、少しずつ後ろに反り返るという特徴があります。
これは病気や変形ではなく、遺伝的な特徴です。
- 耳は軟骨がやわらかい
- 触ると少し弾力がある
- 角度やカールの強さには個体差がある
というのが、アメリカンカール系の耳の基本。
見た目は個性的でも、通常の生活に支障はありません。
「折れ耳=心配?」と思われがちな理由
キンカローの耳を見ると、
「耳、大丈夫なの?」
「病気になりやすいんじゃ…?」
と不安になる方もいらっしゃいます。
この心配の多くは、スコティッシュフォールドのイメージと混同されがちなことが原因です。
キンカローとスコティッシュは違う
スコティッシュフォールドの折れ耳は、
軟骨形成異常と関連する遺伝子が関係しています。
一方、キンカローの耳は、
- 後ろに反るタイプ
- 耳の軟骨そのものに異常はない
- 関節疾患との直接的な関連は確認されていない
という点で、まったく性質が異なります。
「耳が変わっている=危険」ではない
これは、キンカローを知るうえでとても大切なポイントです。
「マンチカール」とも呼ばれる理由
キンカローについて調べていると、
「マンチカール」という名前を見かけることがあります。
「え、別の猫種?」
と混乱してしまいそうですが、安心してください。
マンチカール=キンカロー
と考えて問題ありません。
マンチカン+アメリカンカール=マンチカール
この呼び方はとてもシンプルで、
- マンチカン(短い足)
- アメリカンカール(くるんとした耳)
この2つの名前を組み合わせた、通称・愛称です。
見た目の特徴がひと目で伝わるため、
- ペットショップ
- SNS
- 一般の飼い主さん同士の会話
などで、自然と使われるようになりました。
正式名称は「キンカロー」
一方で、
血統登録団体(TICAなど)で使われる正式な猫種名は、
キンカロー(Kinkalow)
です。
そのため、
- 血統書
- 専門的な猫種解説
- 海外の公式資料
では、「マンチカール」という名称は基本的に使われません。
名前が2つあるのは、珍しいことじゃないにゃ
キンカローは、まだ歴史の浅い猫種。
そのため、
- 正式名称が一般に浸透しきっていない
- 見た目の特徴がとても分かりやすい
という理由から、
わかりやすい呼び名が先に広まったケースと言えます。
これは猫種に限らず、
新しい犬種や小動物でもよくあることです。
どちらで呼んでもOK。でも、知っておきたいこと
日常会話では
「マンチカール」
と呼んでも問題ありません。
ただし、記事や説明では、
正式名称は「キンカロー」。
日本では「マンチカール」と呼ばれることもあります。
と補足してあげると、
読者にとても親切で、誤解のない書き方になります。
短い足は大丈夫?

キンカローは、マンチカンの血を引くため、足がやや短めな個体が多いです。
ただし、
- すべてのキンカローが短足というわけではない
- 短足でも日常生活に問題はない
- 高いジャンプは少し苦手なことがある
といった特徴があります。
走る・遊ぶ・甘えるといった猫らしい行動は、他の猫と変わりません。
むしろ、ちょこちょこ歩く姿が「たまらなくかわいい」と言われる理由でもあります。
性格はとにかく“やさしい”
キンカローの性格は、一言でいうと
とても穏やかでフレンドリー。
親猫の影響もありますが、傾向としては、
- 人が好き
- 甘えんぼう
- 攻撃性が低い
- 初対面でも比較的なじみやすい
という特徴が見られます。
抱っこOKな子が多い?
すべての猫が抱っこ好きなわけではありませんが、
キンカローは抱っこを受け入れやすい個体が多いと言われています。
これは、
- 人との距離感が近い
- パニックになりにくい
- 落ち着いた性格
といった要素が重なっているためです。
「猫だけど、ちょっと犬っぽい」
そんな表現が似合う猫種でもあります。
初心者さんにも向いてる?
結論から言うと、
比較的、飼いやすい猫種です。
理由は、
- 極端に神経質ではない
- 環境変化に順応しやすい
- 鳴き声が控えめな傾向
- 人とのコミュニケーションが取りやすい
ただし、注意点もあります。
キンカローと暮らすうえでの大切なポイント
耳のお手入れはやさしく
カールした耳は、形状的に汚れがたまりやすいことがあります。
- 定期的にチェック
- 汚れていたらガーゼなどで軽く拭く
- 奥まで無理に触らない
やりすぎない・こまめに様子を見る
これが基本です。
ジャンプ環境は少し工夫を
短足の子の場合、
- 高すぎるキャットタワー
- 一気に登らせる動線
は負担になることがあります。
段差を細かくする
ステップを増やす
などの工夫で、体への負担を減らしてあげましょう。
運動不足には注意
体つきがコンパクトな分、
太りやすい傾向が出ることもあります。
- 毎日少しずつ遊ぶ
- 食事量をきちんと管理
- 体重チェックを習慣に
「かわいいから、つい多め」は要注意です。
まだ新しい猫種だからこそ

キンカローは、まだ歴史の浅い猫種です。
そのため、
- 個体差が大きい
- ブリーダーによる育成方針の差が出やすい
- 情報が少ない
という側面もあります。
だからこそ大切なのは、
見た目だけで選ばないこと。
- 親猫の健康状態
- ブリーダーの説明が丁寧か
- 無理な交配をしていないか
こうした点を、しっかり確認することが、
猫にも人にもやさしい選択につながります。kk
まとめ:不思議な耳の奥にある、やさしさ
キンカローのくるんとした耳は、
ただの“かわいいポイント”ではありません。
そこには、
- 人と寄り添う穏やかさ
- 誤解されやすいけれど健やかな個性
- 丁寧に向き合えば、長く幸せに暮らせる可能性
が詰まっています。
見た目にひとめぼれして、性格でもっと好きになる。
キンカローは、そんな“二段階で惚れる猫”なのかもしれません。
もしどこかで、
「その耳、どうなってるにゃ?」
と思う出会いがあったら——
ぜひ、その奥にあるやさしい個性にも、目を向けてみてくださいね。
きっと、心がふわっとあたたかくなります。

