猫の毛色にはさまざまな種類がありますが、その中でも「甘えん坊が多い」とよく話題になるのが茶トラ猫。
「うちの茶トラ、すごく人懐っこくて甘えてくるんです!」という声もたびたび聞かれますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?今回は、そんな茶トラ猫の“甘えんぼう説”について、実際の傾向や理由を交えて探っていきます。
茶トラ猫ってどんな猫?まずは基本をチェック
茶トラとは、明るいオレンジ色〜赤茶色の被毛に縞模様が入った猫のこと。
「茶トラ」「赤トラ」「オレンジタビー」などと呼ばれることもあります。
縞模様には個体差があり、マーブルのような「クラシックタビー」や、虎柄のような「マッカレルタビー」などに分かれます。

そして茶トラ猫の最大の特徴のひとつが…
約8割がオスという事実!
じつは茶トラ猫の約80%はオスだと言われています。
この理由には毛色を決定する遺伝子の仕組みが関係しており、オレンジ色を発現する遺伝子がX染色体に乗っているため、オス(XY)の場合、1本のX染色体にその遺伝子があれば茶トラになります。
つまり、オスの茶トラが多いのは遺伝的に自然なことなんですね。
「甘えん坊が多い」は本当?飼い主さんのリアルな声
SNSやブログ、飼い主さん同士の会話の中で、「茶トラはとにかく甘えん坊!」「常にくっついてくる」といった声をよく耳にします。たとえば…
- 「うちの茶トラはずっと膝に乗ってきます。しかもゴロゴロ大音量!」
- 「初対面の人にもスリスリ。人見知りゼロです」
- 「ほかの猫より“かまってちゃん”な気がする」
このような報告は枚挙にいとまがありません。もちろんすべての茶トラがそうというわけではありませんが、傾向として“人懐っこさ”や“社交性”を感じている人が多いようです。
性格の違いは毛色と関係あるの?
ここで気になるのが、「猫の毛色と性格に関係があるのか?」という点。
これについては、いくつかの研究や調査も行われています。
🐾 たとえばアメリカのカリフォルニア大学の研究では…
猫の毛色と性格に関する飼い主へのアンケート調査を行ったところ、
- 茶トラ猫は「フレンドリー」「親しみやすい」と感じられている
- 他の毛色に比べて「攻撃性が低い」と評価されやすい
といった傾向が見られたそうです。
これはあくまで人間側の主観による印象ではありますが、やはり茶トラは「好かれやすく、甘え上手な猫」というイメージを持たれやすいようです。
オスの猫はもともと甘えん坊?

さらにもう一歩踏み込んでみると、「オス猫はメス猫より甘えん坊な傾向がある」という説もよく語られます。
理由としては、
- オス猫のほうが縄張り意識がやや弱め
- 人間に対して依存的になりやすい性質がある
- 成猫になっても母猫に甘えていた頃の名残が残りやすい
といったことが挙げられています。
つまり、「茶トラ猫=オスが多い」→「オス猫は甘えん坊な傾向」→「結果的に茶トラは甘えん坊が多く感じる」
という構図があるのかもしれません。
もちろん、個体差もあるにゃ!
ここまでいろいろお話してきましたが、猫の性格は毛色だけで決まるわけではありません。
育った環境や子猫時代の経験、人との関わり方、そして性格の個性。
どれもその猫の「甘え度合い」に影響を与えています。
たとえば、同じ茶トラでも…
- よく抱っこされて育った子は人懐っこい
- 野良出身で警戒心が強い子は慎重
- 兄弟が多いと競争心が強く、甘え上手に育つことも
などなど、その子の背景や経験もとっても大切なんです。
茶トラの“愛されキャラ”は、やっぱり魅力!
それでもやっぱり、茶トラ猫にはどこか“ほっこりさせてくれる甘えんぼう感”があるのは確か。
そのまんまな明るい毛色、ちょっぴりドジっ子なところ、ぐいぐい距離を詰めてくる甘え方…
一緒にいるだけで気持ちがなごむ“愛されキャラ”なのです。
茶トラ猫の魅力は、そうした“性格も見た目もまるごとかわいい”ところにあるのかもしれません。

まとめ:茶トラ猫は、やっぱり「甘えんぼう説」あり!
- 茶トラ猫の多くがオスであること
- オス猫に甘えん坊傾向があること
- 飼い主さんたちのリアルな声にも“甘えんぼう”多数!
- 人間が感じる“茶トラの印象”はフレンドリーで好印象
これらを合わせて考えると、「茶トラ猫=甘えんぼうが多い」というのは、ただの噂ではなく“傾向としての真実”と言えそうです。
もちろん個体差はありますが、茶トラ猫の“ぬくもり愛”に包まれる幸せは、飼い主さんだけの特権ですね♪

