もこもこ、くるくる、もふもふ…
初めて見たときに「ぬいぐるみ?それとも新種の妖精?」と二度見してしまう、そんな不思議な魅力を持つ猫がいます。
その名も セルカークレックス。世界中の猫好きたちを虜にしている、巻き毛のアイドルです。
今回は、この個性派もふもふ猫の魅力を、たっぷりとご紹介していきます。
セルカークレックスって、どんな猫?
セルカークレックス(Selkirk Rex)は、くるくるの巻き毛が最大の特徴。猫の中でも珍しく、全身がまるで綿あめのようなカールに包まれています。
しかもこの子、ちょっと不思議な猫でして…
- 長毛タイプと短毛タイプの2種類がいる
- 毛だけでなくヒゲまでクルンとカール
- ゴージャスな見た目なのに、性格は超マイペース
そんな外見と中身のギャップ萌えが、人気の理由のひとつなんです。

巻き毛のヒミツは“突然変異”から
セルカークレックスの起源は、1987年にアメリカ・モンタナ州で生まれた1匹の巻き毛の子猫。
この子は普通の猫の間から突然生まれた、いわゆる“突然変異”の子でした。
そして、この巻き毛の子猫がセルカークレックスの始まり。
後にペルシャやエキゾチックショートヘアなどと交配され、今のような愛らしい見た目と穏やかな性格が受け継がれていったのです。
ちなみに、「レックス」は「巻き毛の動物」に使われる言葉。
同じくレックス系の猫には「コーニッシュレックス」や「デボンレックス」などがいますが、セルカークレックスはその中でももっとも毛がふわふわしてボリュームがあると言われています。
性格は「甘えんぼだけどのんびり屋さん」
セルカークレックスは、その見た目から「気高い?」「わがまま?」と思われがちですが…
実はとっても おっとりで人懐っこい性格の持ち主!
- 抱っこも好き
- 飼い主にくっついてまったりするのが得意
- 他の猫や犬とも比較的仲良くできる
といった、穏やかで寛容な性格をしています。
ただし、少しだけ マイペースなところもあるので、構いすぎはNG。
猫らしい距離感も楽しみながら、一緒にのんびり過ごすのがぴったりなタイプです。
セルカークレックスのお手入れ、どうするの?
あのもっふもふの巻き毛、見ているだけで癒されますが、飼うとなるとお手入れが気になるところですよね。
実はセルカークレックス、意外にも手がかからない猫種なんです!
ただし、いくつかのポイントはしっかり押さえておきたいところ。
■ ブラッシングは「やさしく」が基本
巻き毛が絡まりやすいため、週に2〜3回程度のやさしいブラッシングがおすすめ。
強くとかしすぎると、カールが伸びてしまうことがあるので注意です。
■ シャンプーは月1回くらいが理想
セルカークレックスは皮脂分泌がやや多めなので、毛がベタつきやすい傾向があります。
月に1回くらい、猫用シャンプーで洗ってあげると、ふわふわ感がキープできますよ。

見た目に反して「意外と丈夫」
見た目がゴージャスだと「病弱なんじゃ…?」と思われがちですが、セルカークレックスは 比較的健康な猫種とされています。
ただし、注意したいのは交配に使われた猫種由来の遺伝病。
たとえば…
- ペルシャ猫系統からの多発性嚢胞腎(PKD)
- エキゾチック系からの呼吸器トラブル
などが出る可能性もゼロではありません。
信頼できるブリーダーから迎えること、そして年1回の健康診断で早期発見・予防を心がけるのが大切です。
セルカークレックスはどんな人に向いてる?
もしあなたが…
- もふもふフェチ
- 癒し系の猫が好き
- のんびりマイペースな性格と暮らしたい
- 多少のブラッシングはむしろ楽しみ
という方なら、セルカークレックスとの相性はバッチリ!
逆に、「短毛でお手入れ不要の猫がいい」「活発で運動好きな猫が好き」という方には、やや物足りないかもしれません。
おうち時間が“ぬいぐるみ時間”に

セルカークレックスと暮らしていると、まるで大きなぬいぐるみと一緒に生活しているような気持ちになります。
気がつくと足元に寄り添っていたり、ソファでうたた寝していたり…
その存在感は、静かに、でも確実に心を癒してくれるのです。
まとめ:もふもふ界のニュージェネレーション
セルカークレックスは、まだ日本ではあまり知られていない猫種かもしれません。
でも、そのもふもふっぷりと優しい性格は、これからもっと注目されていく存在です。
見た目はゴージャスでも、性格は素朴。
「ぬいぐるみ系猫」の代表として、これからますますファンが増えそうな予感…!
もし“もふもふ癒しライフ”に憧れているなら、セルカークレックスという選択肢、アリですよ🐾

