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においをかぐ猫

猫が好きな匂い・嫌いな匂いランキング|愛猫の反応には理由がある!

投稿者:もふねこ編集部

猫の食事用マット パウ・マット OMOCHI 猫の食事用マット

猫と暮らしていると、何気ない日常の中で「この匂い、苦手なのかな?」と感じる瞬間がありますよね。逆に、思わぬ香りにスリスリしてご機嫌になることも。
実は猫には、人間とはまったく異なる“匂いの好み”があります。

今回は、猫が好む匂いと嫌う匂いをランキング形式でご紹介しながら、その理由や注意点も解説します。
猫の嗅覚はとても敏感。間違った香り選びはストレスや健康への悪影響にもつながることがあるので、ぜひ知っておいてください。

植物のにおいをかぐ子猫

猫が好きな匂いランキングTOP5

まずは、猫が思わず近づきたくなる「大好きな香り」からご紹介します。
人間には理解しにくいものもありますが、猫には猫なりの理由があるのです。

第1位:マタタビの香り

マタタビは、猫の“ごほうびアイテム”として有名な植物。
マタタビに含まれる成分「アクチニジン」や「マタタビラクトン」は、猫の嗅覚を刺激し、恍惚状態になることがあります。

ただし、子猫には効果がないこともあり、反応には個体差があります。与えすぎも禁物ですので、週に1〜2回、短時間だけ楽しませるのがベストです。

第2位:飼い主の匂い(衣類・枕など)

タオルのにおいをかぐ猫

意外かもしれませんが、猫は飼い主の匂いが大好き。
特に、着古したTシャツや枕など、皮脂や汗がしみ込んだアイテムには安心感を覚えるようです。

「留守番中に私の服の上で寝てる」なんてこともよくありますよね。これは飼い主の匂いに包まれることで、リラックスし、安心して眠れるからなのです。

第3位:オリーブの香り

マタタビに近い構造をもつ「オレウロペイン」という成分が含まれており、一部の猫にとっては“マタタビ級”の魅力を持ちます。
オリーブの実やオリーブオイルに反応する子もいますが、摂取は避けるべきなので、香りだけ楽しませる程度にとどめましょう。

第4位:猫草(イネ科の草)

猫草は「匂い」というよりも新鮮な青い香りと食感を好む猫が多いです。
胃の中の毛玉を吐き出すために食べることもありますが、草の香りを嗅いでうっとりする姿を見ると、それ自体を楽しんでいるようにも見えます。

第5位:バニラや甘いお菓子の香り

人間用のお菓子に顔を近づける猫、いませんか?
甘い香りに惹かれる猫も意外と多いんです。
ただし、当然ながら人間のスイーツは猫にNG。バニラの香りのするおもちゃなどで代用してあげましょう。

空気のにおいをかぐ猫

猫が嫌いな匂いランキングTOP5

続いては、猫が極端に嫌う香りをご紹介します。
場合によっては体調を崩したり、家から逃げ出したりする原因にもなり得るので要注意です。

第1位:柑橘類(レモン・みかん・オレンジなど)

猫の大敵とも言えるのが、柑橘系の香り。
みかんの皮を近づけただけで、猫が「ウッ」と顔をしかめて逃げるのはよくある光景ですよね。

これは、柑橘系に含まれる「リモネン」や「シトラール」などの成分が刺激臭として作用するから。
アロマや掃除用品に含まれていることもあるので、成分表示に注意が必要です。

第2位:タバコや香水の匂い

人間でも苦手な人が多いタバコの煙や強すぎる香水は、猫にとってはさらに過酷な環境
猫は人間の数倍〜数十倍の嗅覚を持っているため、タバコのニオイは“鼻への暴力”のように感じてしまうのです。

香水も同様で、外出前にはほどほどに、帰宅後は猫との距離に気を配るとよいでしょう。

第3位:アルコール(消毒液や酒類)

コロナ禍以降、家のあちこちに設置された消毒液。
実はこれも、猫にとっては非常に刺激が強い匂いです。

手指に消毒液を使った直後に猫を撫でると、「プイッ」と逃げていくのはよくある反応
アルコール成分が揮発した後に触れるようにする配慮が必要です。

第4位:芳香剤・柔軟剤

香りの強い柔軟剤や芳香剤も、猫の健康を脅かす原因になることがあります。
とくに合成香料を多く含むものは要注意で、喘息や鼻炎のような症状を引き起こすリスクも。

香り付き洗剤は避けて、できるだけ無香料の製品を選びましょう。

第5位:ハーブ系(ミント・ユーカリ・ラベンダーなど)

一見、癒やし効果がありそうなハーブも、猫には毒になる場合があります。
たとえばラベンダーオイルやミント精油は、猫の肝臓で分解されにくく、中毒症状を引き起こす可能性があると言われています。

アロマディフューザーや加湿器に入れる精油類は、猫がいる環境では原則NGと考えておきましょう。

なぜ猫は匂いに敏感なの?

キャットタワーのにおいをかぐ猫

猫の嗅覚は非常に優れており、人間の数十倍〜100倍以上の匂いを識別できるとされています。さらに、猫は人間の20倍以上もの嗅覚受容体を持っているため、特定のにおいに対しては驚異的な感度を発揮します。
これは狩りの際に獲物の気配を感じたり、仲間とのコミュニケーションに使ったりするため、進化の過程で発達した感覚です。

また、猫には「ヤコブソン器官」という特殊な器官があり、フェロモンのような“匂い以上の情報”をキャッチする能力も備えています。

つまり猫にとって匂いとは、単なる“香り”以上の意味を持つ、大切な情報源なのです。

飼い主ができる香りのケアとは?

猫が暮らす空間では、以下のような香りの工夫を取り入れることで、より快適な環境をつくることができます。

  • 無香料の掃除用品・洗剤を選ぶ
  • 香水やアロマを猫のいる部屋では控える
  • マタタビや猫草など、猫が好む香りを上手に活用
  • 猫のトイレやベッドの匂いを清潔に保つ

逆に、人間の「良い香り」が、猫にとってのストレスになることもあると覚えておきましょう。

まとめ:香りを知れば、もっと猫と仲良くなれる

猫は言葉では気持ちを伝えられませんが、香りへの反応にはたくさんのヒントが隠れています。
好きな匂いに近づいて甘えたり、嫌いな匂いから逃げたり…。それはすべて猫からの「サイン」なのです。

正しい知識で香りの選択をすれば、猫との信頼関係もさらに深まるはず。
今日からぜひ、愛猫の反応に注目してみてくださいね。