猫と暮らしていると、ふと気になるのが「シャンプーってした方がいいの?」という疑問。愛猫が毛づくろいしている姿を見ると、「自分でキレイにしてるし、必要ないのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし、猫の種類や年齢、生活環境によってはシャンプーが必要なケースもあるのです。
今回は、猫にシャンプーが必要な理由とその頻度、最適なタイミングについて詳しくご紹介します。
猫にシャンプーは基本的に不要。でも例外もある!

猫はとてもきれい好きな動物で、1日のうち3〜5時間もグルーミング(毛づくろい)に費やしていると言われています。これにより、毛の汚れや余分な皮脂を落とし、体臭も抑えています。
シャンプーが不要な理由
- 被毛に必要な油分を保っているため
- ストレスを感じやすい性格だから
- 頻繁なシャンプーは皮膚トラブルの原因になることがあるため
つまり、健康で室内飼いの猫であれば、基本的に定期的なシャンプーは必要ありません。
こんなときはシャンプーが必要!
ただし、すべての猫に当てはまるわけではありません。以下のようなケースでは、シャンプーが効果的または必要不可欠になることもあります。
1. 被毛の汚れがひどいとき
外に出た拍子に油汚れや泥がついてしまった場合や、排泄物が被毛についてしまった場合は、部分的なシャンプーや全身洗いが必要になります。
2. 長毛種で毛玉ができやすい猫
ペルシャやメインクーンなどの長毛種は、毛玉ができやすく汚れが絡まりやすいため、定期的なケアとしてシャンプーを取り入れるとよいでしょう。
3. ノミや皮膚病があるとき
動物病院で処方される薬用シャンプーは、皮膚炎やノミ・ダニの治療の一環として有効です。自己判断せず、必ず獣医師の指導のもと行ってください。
4. アレルギーの予防や対策
花粉やハウスダストなど、アレルゲン物質を被毛に溜めやすい猫は、洗い流すことでアレルギーの発症を防ぐことができます。
猫のシャンプー頻度はどれくらいが適切?

シャンプーが必要な猫でも、頻度はとても重要なポイントです。洗いすぎは皮膚のバリア機能を壊す恐れがあるため、以下の目安を参考にしてください。
状況 | 推奨頻度 |
---|---|
長毛種 | 2〜3ヶ月に1回 |
短毛種 | 半年に1回程度 |
アレルギー対策や治療中 | 医師の指示に従う |
屋外に出る猫 | 3ヶ月に1回程度 |
基本は年に1〜2回程度のシャンプーで十分なケースが多いですが、毛質や生活スタイルによって調整が必要です。
シャンプーするベストなタイミングとは?
シャンプーをするときは、猫の体調と気候に合わせて行うことが大切です。
タイミングのポイント
- 暖かい季節(春〜秋):乾きやすく風邪のリスクが低いためおすすめ。
- 元気で落ち着いているとき:食後や運動直後などは避け、落ち着いているタイミングを見計らって。
- 抜け毛の多い換毛期:被毛をすっきりさせるために洗うと◎。
寒い冬や、体調不良・高齢の猫は無理にシャンプーせず、蒸しタオルでの拭き取りやブラッシングで清潔を保つ方法を選びましょう。
猫のシャンプー前の準備と注意点

必ず準備しておくもの
- 猫用シャンプー(人間用はNG)
- 洗面器やバスタブ
- 滑り止めマット
- タオル数枚
- ドライヤー(音に注意)
- ブラシ
シャンプー時の注意点
- 耳・目・鼻に水が入らないように注意
- しっかり泡を流すこと
- 乾かすときは優しくタオルドライ+ドライヤー
ドライヤーの音が苦手な猫には、静音タイプのペット用ドライヤーを使うか、自然乾燥+室内暖房の組み合わせで優しく乾かしましょう。
シャンプーが苦手な猫への対処法
多くの猫は水を嫌がる傾向があります。そんなときは無理をせず、次のような方法を取り入れてみましょう。
シャンプーに慣らす工夫
- 子猫の頃から少しずつ水に慣れさせる
- お湯を使う(30〜38℃程度が適温)
- お風呂場で一緒に過ごす時間を増やす
どうしても無理なときは?
- シャンプータオル(ウェットシート)を使う
- ペットサロンに依頼する(猫の扱いに慣れている店舗を選ぶこと)
猫の性格によっては、「無理に洗わない方が安全」という場合もあります。

まとめ:猫にとってシャンプーは“必要な時だけ”がベスト
猫は本来自分できれいにできる動物なので、基本的にはシャンプーは不要です。ですが、長毛種や皮膚トラブル、汚れがひどいときなど特別な状況では必要になることもあります。
その場合は、
- 洗う頻度は年1〜2回が目安
- 猫の体調や気温に合わせたタイミングで行う
- 猫にストレスをかけないやり方を選ぶ
という3つのポイントを意識しましょう。
愛猫の個性に合わせたケアが、健やかな猫ライフの秘訣です。